私は元気ですよって伝えたい
――4月からプロ契約となった渡辺選手は、YouTubeチャンネルも持っていますし、ファンクラブも設立しましたよね。2人とも個人で情報を発信して、ファンと交流されてますが、どのような狙いが?
渡辺 当たり前ですが、自分で発信することが大事になっている時代だと思います。会社や組織に頼らなくても、自分のプラットフォームで発信して自分の価値を上げられる。逆に言うと、自分自身にどれだけ価値を見出せるか。だからSNSが普及していると思うし、その波に乗らないと置いていかれちゃうとも思っています。Twitterも昔からちょっとやっていましたが、YouTubeやインスタグラムは広くいろいろな人に見てもらえるものだし、最近作ったファンクラブも事務所の方に手伝ってもらっていますが、責任・成果が自分というのは好きですね。
東野 コロナ禍になってから、日本で試合をするときは無観客が多く、ファンの人たちに会えていないので、私は元気ですよって伝えたいし、私がどんな人かも知ってもらえたら嬉しいし、楽しい。私は、そういう感じでSNSで発信をしています。
――渡辺選手は、学生時代「東野先輩は陽キャだけど、僕は人見知りで陰キャだった」と話されてました。何故、自ら発信していくことが得意になったのでしょうか?
渡辺 高校の頃は、ある程度勝てていたので気にしていませんでしたが、社会人になって戦う相手の層が広がって、そこで1番になるためには気を遣って隠れている場合じゃない、とにかく自分が成長できる環境にしていかないといけないと思いました。世界で勝ちたいなら、自分を表現して刺激を受けたり、評価されるために目立たなきゃいけない。そう思うようになってからは、変に気を遣うことはなくなったと思います。陰キャのままじゃダメだと思えたことが、今の僕を作っていると思います。