スマホの機能とサイズの深い関係

昨年登場したiPhone 13 miniでは、内蔵する「A15 Bionic」チップのおかげでバッテリー持続時間は大幅に改善した。

Appleによると、iPhone 13 miniのバッテリーは「最大17時間のビデオ再生」。これは、iPhone 12 miniよりも最大2時間延びている。実際の利用シーンを想定したとき、たしかにiPhone 13 miniは「バッテリーを気にせずに1日中利用できるデバイス」としてある程度進化した。

しかし動画視聴を中心にスマートフォンの利用時間が延び続ける中で、より小さな画面と短いバッテリー持続時間は、現代的な使い方を想定したときには不利になってしまう。

画面サイズの小さいデバイスは、当然ながら小さなバッテリーしか搭載できない。現在のスマートフォンのデザインは、厚みを極力抑えようとするため、「画面サイズ=端末の面積=バッテリー搭載量」の図式が成立する。そのため、5.4インチと画面が小さいiPhone 13 miniは、他のサイズに比べてバッテリー持続時間がどうしても短くなってしまう。

前述の通り、レビューする中では、たしかにiPhone 13 miniのバッテリー持続時間は問題ないレベルだと評価できる。しかし、スマートフォンという、日常生活で最も重要なツールであり、しかも数年に1度しか買い替えないのであれば、よりバッテリーが持続するモデルを選んでおきたいとユーザーが考えるのも十分理解できる。

「mini」モデルは廃止に? 新iPhoneに期待する進化のポイント_3
iPhone 12シリーズから追加された「mini」モデル(写真右)。新ラインナップでは廃止になる可能性が高い(写真/apple.com)