青春のバイブル『僕らの三ツ巴戦争』
はじめに紹介するのはSHOOWA先生の『僕らの三ツ巴戦争』です。当時、ドラマ化・映画化もされた小説『ぼくらの七日間戦争』で描かれた青春の輝きがとても好きで、「タイトルが似ている!」という理由から興味を持って読み始めたらまあおもしろかった!
高校生の主人公・(御膳)タカヒコの好きな男の子を狙っている同級生・相沢(泰司)と、タカヒコの親友・(遠藤)真義との“三つ巴”を描いた作品なのですが、タイプの違うイケメンが登場するんですよ。イケメンキャラクターとカワイイキャラクターの描き分けが素晴らしい! 僕は相沢の三白眼なのにイケメンな顔立ち、Sっ気のある悪魔のような表情がたまらなく好きでした。
また、鉛筆のようなタッチの線画が、男子高校生のノープランな空気感をより漂わせていていいなと思っています。男子高校生ならではの「今を楽しんでいる姿」が描かれていて、そんな自由気ままな学校生活にちょっと憧れも抱いていました(笑)。
『僕らの三ツ巴戦争』がキッカケでSHOOWA先生の『イベリコ豚と恋と椿。』にもハマって読んでいました。こちらも男子高校生たちのお話だったのですが、楽しさの中に3年間という尊い時間のふとした寂しさが描かれているのが本当に魅力的で。だからこそ、学生BL作品はキラキラして見えるんですよね。学生生活のきらめきをSHOOWA先生から分けてもらっていた気がします。