――Yes!アキトさんとどんぐりたけしさんでは、作風はかなり違いますよね。アキトさんはどちらかといえば考えさせるギャグ。
アキト そうですね。
サツマカワ どんぐりが言うように、ぽーんと降りてくるギャグってあります。でもアキトに聞いたら降りてきたギャグはゼロらしいんですよ。全部頭で考えて作ってる。
どんぐり それはそれで怖いですよ!
サツマカワ だからアキトは今までやったギャグの全部に意味があるんです!
アキト (笑)。俺はホテルのデイユースのテレワークプランでギャグを作ってる。
――カンヅメですか? 作家ですね!
アキト その時間が好きなんですよね。出て来なくて苦しいときもありますけど、苦しんでるときにどう切り抜けるかというのがすごく楽しい。この切り口はまだギャグでやってないなっていうのはやっぱり苦しんでるときに見つかるんです。
サツマカワ この日のこの時間はギャグを作ってるから返信できないって事前に言われます(笑)。
どんぐり 全てを遮断してギャグに打ち込んでる。
アキト SNSとかでお題にする単語を募集するときもありますけどね。それを紙に書き出して、じっと見る。
サツマカワ じっと見る(笑)!
アキト 考えてるときは遮断したいけど、単語募集みたいにインプットはインプットで意識してやってます。
サツマカワ アキトのギャグはおもしろいし、芸術性が高くてワクワクします。
アキト 上京してフリーエントリー方式のライブに出始めた頃、サツマカワの単独ライブに出してもらったのがきっかけで認知度が上がったことがあって。
サツマカワ 俺だけが知ってるおもろギャガーをみんなにちょっと見せようのコーナー、みたいな感じでアキトに出てもらったらボコウケしてくれたんです。
アキト サツマカワに自分を外に持っていくみたいなのをしてもらってる気がします。
サツマカワ ここでいつものおもしろいやつやってよ、という場を提供するのは得意かもしれないですね。
2022年もM-1グランプリなどが始まりつつあり、キングオブコントでは初の準々決勝進出。異色のネタで毎年話題を提供してきた3人の今年の展開に要注目だ。
終わり
取材・文/宿無の翁
撮影/柳岡創平
編集/一ノ瀬 伸