Yes!アキトはギャグが好き過ぎる
サツマカワ 確かにアキトとどんぐりは面白いからギャグを作ったほうがいいですね。
アキト 最近気づいたんですよ。ギャグが好きなんだなって。
どんぐり いやいや、わかってたことでしょ(笑)。
アキト いや、もうヤバいくらい(笑)。俺らはプロの芸人で、商売でステージに立っているんだから、ネタの商品価値を考えなきゃいけないじゃないですか。
サツマカワ バズりそうとか、真似しやすいとか。
アキト そういうのを超えちゃってるんですよ。商品価値とかじゃなく、俺が面白いと思ってることを認めさせたい。
サツマカワ 芸術家気質だ。
アキト 最近、「Yes!アキトはギャグが好き過ぎるから呼びづらい」ってキャスティングされなかった仕事がありました。
どんぐり そんなところまでいっちゃってるんですか!?
サツマカワ 3人で大阪遠征したとき、何本もライブに出演して合間もネタ合わせして、夜は疲れ切ってみんなすぐ寝て。それで翌朝9時集合だったんですけど、アキトが7時に起きて喫茶店でギャグ作ってたんですよ。
どんぐり あと2時間寝れるのに!
アキト ギャグを作ることが支えなので。
どんぐりたけしが生む「ギャグ鳴り」状態とは
――ギャグが好きというのは、それで評価されることが嬉しいということなのでしょうか?
アキト 反応も含めてですけど、自分で作って満足するっていうことの積み重ねが楽しいんですよね。今年のR-1決勝では「展開があったほうが(良かった)」とかも言ってもらいましたが、やっぱりギャグを真っ直ぐやりたかった。あのステージでギャグを真っ直ぐやってどうなるかを体験できたのはよかったですね。
どんぐり 僕もギャグは好きだけど、最近は苦しみながら作っていることも多いですね。僕は新ギャグを45個下ろすライブを月4回やっていて。
アキト バケモンなのよ。
サツマカワ 1日平均6個。
アキト 俺ですら月に180個の新ギャグはやりすぎだと思う(笑)。
どんぐり 半分はライブ中にお題の単語をもらってギャグを作るんですけど、それはめちゃめちゃ楽しいです。
アキト ゾーンに入るのを「ギャグ鳴り」って言ってるよね。どんたけ(どんぐりたけし)がワケわかんないことを言ってるのにお客さんが全員狂ったように笑う状態をギャグが共鳴し出した「ギャグ鳴り」だと。
どんぐり これが実際にあるんですよ。
アキト わかんないよ(笑)。
どんぐり でもその状態のときにできたギャグっていいんですよね、「ギャグ鳴り」状態だと真のギャグができるんです。内なるギャグが出てくる。
アキト 頭で考えてないってことね。
どんぐり 僕は考えないでぽーんって出てきたもののほうがおもしろかったりするタイプですね。