パリ五輪につながる、進化する
チームを観られる「ネーションズリーグ」
──プライベートのお話をありがとうございます。次に、木村さんも応援・解説役として参加されている「バレーボール ネーションズリーグ 2022」の魅力についてお伺いしたいと思います。試合は主にBS-TBSで放送されていますが、7月2日には、女子のトルコ戦がTBS地上波で放送します。
そうなんです! 「ネージョンズリーグ」は年に一回ある国際大会です。バレーボールには、4年に一回開催されるオリンピックと世界バレーがあり、今年は8月に世界バレーが始まります。大きい大会が終わると監督や選手が再編成されるのですが、今回は東京オリンピック後にシャッフルされた新メンバーでの初めての大会です。なので、日本チームも自分たちの力を確かめる場となっています。
──日本チームの今の実力を見届けられる試合ということですね。
はい。新たに眞鍋政義監督が復帰し、スタッフも選手も変わって、世界バレーに向けて“どの選手で固めていくのがベストか”というのを、日本はもちろん、アメリカやブラジルなど他の国を見極めています。そんな中、日本は今すごく安定していて、面白い試合をするので、観ていてとても楽しいです。
今回はオリンピック経験者もいるし、大学生で召集されたフレッシュな子もいます。ポジション配置や、攻撃面でのバランスがとてもよく、試合も大崩れしない安定した強さを見せてくれます。本当に強いんです!
──今回のネーションズリーグもオリンピックへの足がかりとして、大切な試合ばかりですね。
そうですね。進化中の選手を見られる、パリオリンピックへの足がかりとなる大会なので、ぜひ注目してほしいです。個人的には、日本はこのままパリオリンピックに進んで、私たちがロンドンオリンピックで獲った銅メダルより上のメダルを目指せるのでは!と期待しています。
──木村さんが注目している選手を教えてください。
キャプテンの古賀紗理那選手は、私の現役時代(当時はウイングスパイカー)と同じアウトサイドヒッターなので、親近感もあるし、一緒にプレーしていたときもあったので、贔屓気味に応援しちゃっています。「紗理那、頑張れ〜」って(笑)。かつての仲間が活躍している姿を見ると、元気が出ますし、すごく幸せな気持ちになりますね。
あとは佐藤淑乃選手や宮部愛芽世選手は大学生で、ともにアウトサイドヒッターなので、どのように活躍してくれるか注目しています。また、宮部愛芽世選手のお姉さんの宮部藍梨選手は一緒にプレーしていたこともあり、ミネソタ大学からカムバックしてまた日本チームとして活躍してくれると思います。チームとして、この先を見据えていろいろな選手の組み合わせや作戦を試すと思うので、試合ごとに楽しめると思います。
バレーボールネーションズリーグ
第3週
日本 VS トルコ
7/2(土) 深夜1:58~ TBS系列にて放送予定
取材・文/力石恒元 構成/星山江里可 スタイリング/森島友香 ヘア&メイク/藤本希 撮影/猪原悠