中国は「共産党序列2位」の李強首相との会談を逆提案

中国外交部は9月28日、岩屋氏と会談した王氏が「⽇本側にとって喫緊の課題は、台湾問題における指導者の誤った⾔動を速やかに是正することだ」と発言したと発表。中国はこれまで高市首相発言の「撤回」を求めてきたため、「是正」に表現が変わったことは軟化ではないかとの見方もあった。

しかし、実際の会談で王氏は「撤回もしくは訂正」が必要だと岩屋氏に伝えていたと共同通信が8日に報道。高市首相がこれに応じるわけもなく、政府間関係は昨年11月と変わっていない。

外務省(PhotoAC)
外務省(PhotoAC)

さらに、この秋の外交日程は、中国が米国を抱き込み“ジャパンパッシング”を強めるのに有利な環境があり、日本には厳しい局面が続く。

「11月には中国・広東省深圳市APEC(アジア太平洋経済協力)首脳会議が開かれ、習主席が議長を務めます。12月には米フロリダ州マイアミでトランプ大統領が議長のG20サミット(主要20カ国・地域首脳会議)もあり、米中“G2”体制が一層印象づけられる可能性があります」(前出記者)

25年10月、APEC首脳会議前にあいさつを交わす中国の習主席と高市総理(高市総理公式Instagramより)
25年10月、APEC首脳会議前にあいさつを交わす中国の習主席と高市総理(高市総理公式Instagramより)
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香港紙「サウスチャイナ・モーニング・ポスト」は、トランプ大統領が9月の会談で習主席に高市首相との会談を促したが、習氏は取り合わなかったと報道した。

さらに、日本政府がAPEC首脳会議に合わせた日中首脳会談を中国に要請したのに対し、中国が共産党序列2位の李強首相との会談を逆提案したとも報じた。

高市首相を習主席のカウンターパートと見なさない姿勢は「呼び捨て」と同じ日本軽視の表れで、李首相との会談を日本がのめるわけがない。高市外交は強硬姿勢を崩さない中国に釘を刺し、突破口を見出せるのか――。

取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班