子どもへ「伝える」ためには、ときには上司と部下になることも?
――ここからは、子どもとのコミュニケーションについて伺います。普段、子どもたちに何かを伝えるうえで、意識していることはありますか?
辻元 うちは10歳の長男、7歳の次男、2歳の長女の3人きょうだいなんですけど、それぞれに性格が違うので、怒り方は変えています。長男はほんのり反抗期や思春期に突入していることもあり、弟や妹がいる場所で怒られると、彼のプライドを傷つけそうだなと気をつけています。
成長とともに今までしてこなかったような、人生に関する話や少し重ための話をする場面もあって。そんなときは1対1で、2人だけの時間を作って話をするようにしています。「今日ちょっと習い事(の送迎)、ママが行こうかな」とか言って、送迎の途中で話したり、お風呂場のドア越しに話したりしていますね。
松井 もう親と子というより、人対人ですね。ときには上司と部下みたいな配慮や接し方も必要になってくるんですね。
――感情的になって怒ってしまったときはどうされますか?
辻元 私、怒っているとどんどん口が悪くなっちゃうんですよ。最近は、長男と次男がけんかし始めると、エスカレートしてしまうこともあって。そうするとちょっとやそっとの言葉や音量では、彼らの耳には届かない。だから「ここは止めなくては」と思ったら、2人の怒りの感情を超えて、子どもたちがドン引きするくらいまでボルテージを上げて、叱ることもあります。そして後から「さっきはごめんね」って、謝ります。
松井 そこで謝れるの、すごいですね。こうして聞くと、お母さんを感情的にさせた方に原因があると思ってしまいますけど(笑)。
辻元 ええ、そうとも思うんです(笑)。それでも「あの怒り方は良くなかったな」って思う場合は、ちゃんと謝りますね。
――松井さんがお子さんへ感情的に叱るというのはまだあまりないですか?
松井 今のところはそうですね。でも子どもがアクティブになってきて、友達の子どもと一緒に遊ぶ機会も増えてきて、そろそろ叱らなきゃいけないタイミングが来ていると感じます。息子は今、1歳3か月なんですが、お友達のおもちゃを奪ったりするんです。それは「ダメだよ」と伝えていますが、やっぱり叩いたりし始めたら、ちゃんと叱らなきゃなと思いますね。
ただ、妻はちゃんと叱りますし、やっちゃいけないことをしたときには笑わないですね。子どもが笑っていても妻は笑わずに、「それは面白くない」「それは違うよ」ということを態度で示していますね。
辻元 すごくわかります。例えば、ティッシュを箱から引っ張り出しながらこっちを見たり(笑)。成長する過程で、「ここまでやったら怒られるかな」という試し行動をとったりしますよね。
そしてこちらは怒っていても、子どもからするとテンションが上がっているだけに見えているのか、「遊んでくれる」と喜ばれてしまうこともありますからね。だから、私も無表情はたまにやります。そうやって、子どもも少しずつ学んでいくんでしょうね。














