引退選手の中で“あっぱれ”をあげたいのは?
――今季もたくさんの名選手がユニフォームを脱ぎますが、引退を発表した中で江本さんが印象に残っている選手は?
江本孟紀(以下、同) 誉めておきたいのは西武の栗山(巧)とオリックスの平野(佳寿)だね。何年もずっと1軍で使えるレベルにいたっていうのは立派。ふたりとも地味だけど(笑)。
あと石川(雅規)もあっぱれ。ヤクルトで唯一まともに投げ込みや走り込みをしてるから、大きなケガせず長年投げられた。他のやつらは投球解析とか言って回転数が、回転軸が……とかやってるからケガをするんだよ。
――意外だったのは阪神の西勇輝投手。3勝4敗ながら防御率3.29とまだまだやれそうな成績でした。
まだ十分投げられる。西がまだやりたいってんなら広島あたりが手を挙げれば面白そうだけど、本人なりの美学があるんだろう。
俺だって引退の年(81年)に4勝したけど、2ケタ勝てないならバカらしいってすっぱり辞めた。ヤクルトにいた松岡弘なんて(200勝目前の)191勝で辞めてるからね。辞めるタイミングは本人が決めればいい。
――石川投手も188勝で引退。名球会入りの条件である200勝は、現代野球だと達成が難しい数字なのでしょうか。
200勝なんてものは“一般社団法人”の名球会が勝手に決めた数字。要は達成者で「俺たちは名人だよね」って他の選手と差別化したいだけなんだから、どうでもいいんだよ。
実際、連盟(NPB)が記録達成者として表彰するのは100勝、150勝、200勝。俺は113勝してるけど、表彰と言ったって賞状くらいで他に何もくれなかったけどな(笑)。














