「気に入らないことをそのまま学校に要求する保護者が増えている」
児童生徒や保護者以外の「第三者」による教育現場への抗議──。こうした想定外とも言える出来事の背景には、学校現場が抱える慢性的な負担もあるという。
「学校にはさまざまな課題が山積しています。なかでも保護者への対応は非常に負担が大きく、時間と労力を割かざるを得ません。以前は考えられなかった小さなことも問題となることもあり、その対応に神経を使っています。そのような現状もあり、一教員としてはもう無理して行事をやることもないように感じています」
同氏は、学校行事をめぐる現場の課題として、「時間の不足」と「保護者からの要求」の2つを挙げる。
「まず、行事にかける時間がありません。給特法により公立学校の教員には原則として時間外勤務手当が支給されず、その代わりに教職調整額が支給されています。しかしながら勤務時間内に終わるような仕事量ではなく、平常時の授業ですら『残業』をしてなんとか回している状況にあります。
そうしたなかで、行事にかける時間的な余裕はほとんどありません。このような状況は、おそらく子どもたちにとってもよいものではないと思います」
また、保護者からの要求については、近年「エスカレートしてきているように思います」という。
「音楽会でのオーディション結果や運動会の着順判定など、気に入らないことをそのまま学校に要求する保護者が増えているように思います。
無論、なかには正当な要求も多くあります。ただ、一部の方のあまりにも理不尽な要求を見聞きするたびに、『子どもたちの成長を親と教員でともに見守る』という、学校行事が成立する前提が崩れているようにも感じます」













