腸内フローラはバクテリア
この話は、細菌学専攻に所属して腸内細菌の研究を行っている農学博士のO教授から聞いた話である。O教授は、年齢的にはおそらくH准教授と同じくらいだろうが、Hとは違って人柄もよく、廊下ですれ違ってもきちんと挨拶をする常識的な人物だ。
別の学部にご夫君がおられるらしいが、普段、プライベートの様子を口にするような人ではなく、研究面でも非常に多くの業績を挙げており、まさに彼女こそ一流の若手研究者と言えるだろう。
僕自身は、今は関東人を自認しているが、もともとは三重県という、どちらかと言うと関西弁の勢力圏で育った人間なので、関西出身のO教授と話をすると関西弁(正しくは三重弁)が出るので、結構楽しい。
さて、腸内細菌というと、今では腸内フローラなどの名称で知られ、僕たちの大腸内で独自の世界を構成する、僕たちの健康になくてはならないバクテリアの一群である。
たとえば大腸菌、ビフィズス菌などが有名なところだろう。
昔だったら何かと悪者扱いされてきたバクテリアだが、腸内フローラという語感で語られると、何かすごく神々しさすら感じてしまう。
しかし、O教授は違う。何かというと出てくるO教授の口癖は、「大切なんは腸内フローラだけちゃうで。もっと他にも目ぇやらんかい!」だった。













