2027年をより良く過ごすために
──2027年は、「オリエンタル占星術」ではどんな1年になりますか?
2027年は“武人の星”である「張宿」の年です。人々の中に誇りが生まれ、正義を貫く力が強まります。武人なのでいざとなれば闘うことも厭いませんが、それは他者と争うための闘いではなく、自分の中にある正義や信念を守り抜くための闘いです。「自分は何を大切にしたいのか」「何を守りたいのか」を見極めて、そのために言葉を発し、行動に移していくという流れが生まれていきます。
そして、武人にとって小さなミスは命取りになりかねないからこそ、細部まで目を配り、物事を慎重に見極める力も求められます。2027年は、“物質ではないもの”や“見えないもの”への価値が高まっていく時期でもあるので、発信する側も受け取る側も、情報リテラシーの強化はこれまで以上に大きな課題になるはずです。
因みに、前回の張宿は1999年。ノストラダムスの大予言と2000年問題で世界中がざわついた年でした。当時も、コンピューターが年月日を正しく認識できず、金融機関や交通、電力などの社会インフラが止まるかも、銀行口座の残高が消えてしまうかも、とか噂が飛び交いました。結果的には大きな混乱は避けられましたが、“見えないもの”への不安が社会全体を動かしたという意味では、今の時代にも通じるものがあります。
──私たちの生活にはどんな変化が起こるのでしょう。
2027年の干支は「丁未」。「丁」は“小さな灯”で、これまで光が届かなかったある特定の分野にスポットを当てます。「未」は“季節のつなぎ”で、25年の巳年と26年の午年の“夏”の季節から、28年申年の“秋”の季節へ向かう途中の年で、「これまで取り組んできたものが、ひとつの形になるタイミング」とも読み取れます。26年に照らし出されて大きく変わった枠組の中で、限定的な分野、私たちの身近な生活が変わっていくというイメージです。たとえば、AIが自動で家事の一部をサポートしてくれたり、健康管理の仕方が“自分で記録する”から“機械が先回りして知らせてくれる”へ変わったり、これまで専門家しか知らなかった分野が急に脚光を浴びる、なんてこともあるでしょう。
──自分の中にある、まだ気づいていない魅力や能力にも光が当たるのでしょうか。
もちろんです。自分の中の見えていない可能性、魅力、才能に目を向け、どんどん表に出してください。好きで続けてきた趣味を仕事につなげたり、「これがやりたい」「これが好き」という気持ちを優先させたりなど、個性を示すことで評価される場面も増えるはずです。「もっと自分らしく生きる」という気持ちを大切に過ごしてほしいです。
──それぞれが自分らしく輝ける年になりそうですね。
そのために大切なのが“逆転の発想”です。見えているものだけにとらわれず、「別の道はないかな」と柔軟に考える。行き詰まったら、これまでとは全く違うアプローチ法を試してみる。そうすることで流れを変えるきっかけが生まれたり、困難を乗り越えるための新たな道が見えてきたりすると思います。
社会的にも、逆転の発想から新しい何かが生まれる運気があるんですよ。トレンドを表す木星が、2027年7月26日まで獅子座に滞在するのですが、獅子座木星時代は、「無から有を生み出す」力が強く働くため、これまでにない大発明が出てくる可能性があります。今、問題になっているエネルギー分野でも、石油に頼らない新素材が、本格的に形になるかもしれません。
──さまざまなシーンで“逆転”があり、その動きをキャッチしていくことが必要なのですね。
“逆転の発想”から新しいものが生み出される過程で、“いらない”と思ったものが実は“必要だった”と分かったり、取るに足らないと思ったものが、実はかけがえのない存在だったと気づかされたりという、“逆転の逆転”も起こるのが2027年の特徴です。特に長く続いているしきたりや伝統的なことを終えたり、変える時は、やりすぎないよう細部まで精査して、慎重になってほしいです。
──「オリエンタル占星術」では七曜陵逼という要警戒期間がありますが、2027年はいつ巡ってくるのでしょう。どんなことに気を付けて過ごすべきか、アドバイスをお願いします。
1~4月の間に断続的に訪れます。この期間こそ“生みの苦しみ”のような時で、常に細かな試行錯誤が必要になりそうです。運気が乱れ、物事が覆りやすいので、カッチリと決め込まず、暫定的な動きを取るといいと思います。年の後半は、前半にできなかったことを推し進めることができますが、9~10月には再び七曜陵逼が巡るため、その期間だけは新しいことは控え、身の回りの環境を整えることを優先させましょう。また、そこで起こったトラブルは、2028年に向けた自分への課題になります。小さな引っ掛かりも見逃さないようにしてくださいね。
──揺れる時代は続いても、小さな灯が私たちの未来を明るく照らし出してくれる──そう思うと、新しい年への期待が高まります。
世の中は変わらないように見えて、実は常に動いています。これまで「こうあるべき」と思われていた枠が外れて、「こうあっていい」と言える時代になってきました。だからこそ、発想を柔軟にしてほしいのです。これまでと別の視点を持つことで、今目の前で起きている状況は必ず良い方向へと流れ出します。
そして2027年は、“自分の輝き”を信じてください。あなたには、あなたにしかない輝きがあります。それを表に出し、自分らしさを堂々と示してほしい。新しいものは、いつだって個人の個性から生まれてきます。自信を持って、自分だけの輝きを手に入れる1年にしてほしいと思います。














