「『ロード』を超えるものは、作れない」
そもそも『ロード』は、ロックバンドであるTHE虎舞竜の曲のなかでは珍しいバラード曲だった。有線放送から火がつき、大ヒット曲となったわけだが、ライブで演奏すると「シーンとなっちゃうほど盛り上がらない曲だったので封印していたくらい」だったという。
「でもさ、こうやって誰かの心を動かすことができる。売れた曲だなんて知らなかった人の力にもなれる。『ロード』を超えるものは、作れない。でも、それでいい」
東日本大震災から15年。高橋のもとには今も、各地の被災地で『ロード』を聴いたという人からの連絡が届くという。
公私共に数々の困難を越えてきた高橋が、いま音楽を通じて伝えたいメッセージとは何か。
「難しいことじゃなくて、ラブ&ピース。それだけなんですよ。人に寄り添うことができて、それが一番幸せだと思うんです。誰かを励ませるなら、それでいい。俺は特別なことなんて何もしてない。ただ歌い続けているだけ。一生、そのために歌いたい。みんな、毎日を一生懸命生きてほしい。それに尽きますね」
来年、69歳を迎える高橋。ますますロック(69)に生きる準備はできている。
取材・文/木原みぎわ
(撮影/佐藤靖彦)













