「女として見られる」嫌悪感と、それでも好きなアダルトの世界
──この仕事をしていると、「女として見られる」機会も多いと思います。そのことへの嫌悪感はありますか?
うーん……。うっすらと嫌悪感みたいなのを抱えていないと、この仕事はできないんじゃないですかね。セクシー女優だけじゃなくて、夜のお仕事をされてる方とかも多分そうだと思うんですけど。
──それを表に出さないようにするのも難しくないですか?
でも、出して良いことなんてないじゃないですか。だから出さない、っていう。それだけです。
──そうした葛藤を抱えながらも、作品づくり自体にはかなり積極的だった印象があります。出演作にはゾンビものなど一風変わった企画も多かったですよね。
そうかもしれないです。デビューしたときから、王道の作品はもちろん、それ以外にも「私ならでは」の作品を作れたらって思っていました。それで、ゾンビやらなんやら、山あり谷ありいろいろあって。「これは私じゃないとできなかったんじゃないかな」と思える作品は何本もありましたね。
SOD(ソフト・オン・デマンド)って本当に変な会社で(笑)。私、「セーラー服を着たい」って言ったことがあるんですよ。そしたら、なぜかゾンビものの作品で制服を着ることになって(笑)。でも、それがSODなんですよ。そういうところが好きで入ったので。
――引退後も、アダルト業界には関わり続けたいですか?
はい。この業界が嫌いになったから辞めるわけじゃないし、それどころか業界が好きだし、エロも好きなので。SODにもすごくお世話になったし、たくさん支えてもらいました。返しきれない恩もある。だから今後も、何か関われることがあるならやりたいね、という話はしています。
――今回、小説が出るタイミングと引退が重なっていますが、「小説家に転身するから引退する」ということではない?
それ、結構言われるんですけど、全然関係ないです(笑)。でも、このタイミングでよかったと思います。引退したあとも、エッセイとかコラムは書きたいし、もう一冊小説も出したいなとも思ってます。
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取材・文/キムラ 撮影/杉山慶伍













