「馬場入閣」説に維新内部から“しらけムード”

党役員人事では、昨年の自民党総裁選の決選投票で派閥を挙げて高市氏を支援し、高市総理誕生の立役者となった麻生太郎副総裁の留任が有力視されている。

「麻生氏の義弟・鈴木俊一幹事長も続投の方向です。60人を抱える麻生派の支援は、来年の総裁選を乗り切るために不可欠だという判断とみられます。

内閣改造についても、最側近といわれる木原稔官房長官や片山さつき財務相のほか、総裁選でライバルとして戦った茂木敏充外相、小泉進次郎防衛相、小林鷹之政調会長についても、留任や、要職起用する見込みです」(全国紙政治部記者)

一時は、萩生田光一幹事長代行の幹事長起用説も流れたが、自民党内では「現実的でない」という声も多かった。

「そもそも萩生田氏は、オールマイティな人脈を誇る人。8月には岸田文雄元総理らと山梨県で会合を開いていたし、石破政権の頃から佐藤勉元総務相が主催する定例ランチ会で、齋藤健元経産相、古川禎久元法相、木原誠二元官房副長官、御法川信英国対委員長代理ら、必ずしも高市総理と近しくないメンバーとも関係を築いていた。

萩生田氏には、党内の結節点的な役割を期待し、『高市総理から要職を打診されても受けない方が彼のためになる』という声も出ていた。本人も、幹事長代行のポストで十分に仕事ができており、あえて重職を狙わなくてもいいという雰囲気だった」(萩生田氏周辺)

現実的ではなくなった萩生田光一幹事長代理の幹事長起用説(撮影/集英社オンライン)
現実的ではなくなった萩生田光一幹事長代理の幹事長起用説(撮影/集英社オンライン)
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今回の内閣改造・党役員人事について、高市総理に近しい自民党議員は、こう読み解く。

「高市総理が重視しているのは、来年9月に予定されている自民党総裁選をどう乗り切るかということでしょう。骨格を変えない意味はそこにある」

安定感を重視した布陣だが、不安材料も存在する。その最たるものが、連立パートナーである日本維新の会からの入閣だ。フジテレビは9月7日に、維新向けのポストとして、規制改革担当大臣などの案が浮上していると報じている。

「馬場伸幸前代表の入閣案が出ているということですが、スキャンダルの多さが指摘される維新の体質的問題は気がかりです。馬場氏も、文藝春秋および担当記者と訴訟を抱えている状況です。

おまけに、副大臣や政務官などの政務三役まで維新から入ってくることになれば、さらにリスクは大きくなる。維新の方々は、予算委員会などでの答弁経験がないわけで、混乱を招きかねない」(前出・自民党ベテラン議員)

日本維新の会からの入閣案に名前が出た、馬場伸幸前代表(写真/本人公式Xより)
日本維新の会からの入閣案に名前が出た、馬場伸幸前代表(写真/本人公式Xより)

ちなみに、「馬場入閣」説を巡っては、維新内部からこんな声も……。

「堺市議から国政に転出した馬場さんは、橋下徹さんのもとでの大阪府・市の改革を経験しておらず、維新の“改革イメージ”とはだいぶ齟齬がある。大阪の維新メンバーの中では、しらけムードも漂っています」(維新府議)