「自然に垢抜けて見えるスタイルを求めるお客さんは多いですね」
高校3年生のD子さんが通う学校では、少し事情が違う。普段のヘアカラーは禁止されているが、文化祭や体育祭に限って認められるという。
「うちの学校は普段は髪を染めたらダメなんですけど、文化祭や体育祭のときだけは染めても大丈夫なので、一時的に髪を明るくする子もいます。行事が終わると暗くしなきゃいけないんですけど、黒染めは使わず、暗い茶色やグレーっぽい色にする子がほとんどです。
今年の夏休みはバイト代で3万円ほどかけてブリーチをしましたが、新学期前にはまた美容院で暗めの色にしました。お金はかかりますが、ムラなく染まるし、また髪を明るくしたくなったときのことも考えて、美容院で染めるようにしています」(D子さん)
美容院で求められるスタイルにも変化がある。
渋谷のサロンに勤務する美容師歴10年の30代女性は、ここ数年、客からのオーダーが変わってきたと感じている。
「少し前までは、ハイトーンカラー希望のお客さんを担当することが多く、カラー技術の高さが集客につながっていました。でも、ここ数年は、髪に段差をつけて動きを出す『レイヤーカット』が人気で、カラーも赤みを抑えた透明感のある色のオーダーが一気に増えました。
ナチュラルに見えるスタイルほど、実は細かい技術が必要なんです。顔まわりのカットや髪の質感など、派手に変えるのとは違う部分にこだわるので、施術によってはそれなりにお金もかかります。それでも、自然に垢抜けて見えるスタイルを求めるお客さんは多いですね」(渋谷区の美容師)
夏休みに髪を染め、新学期になったら黒く戻す。今回の取材では、そんな中高生は少数だった。
髪色よりも艶や顔まわりのカットにこだわる子がいる一方、染める場合も「夏休みだけ」とは限らない。中高生の髪のおしゃれも、少しずつ変わっているようだ。
取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班














