国際秩序が崩れた日
2026年2月28日、米国とイスラエルがイランを攻撃した。これは国際法違反の先制攻撃なのだが、国際社会は正面から米国を非難するのを躊躇した。その時点で僕は、この日を国際法に基づく国際秩序が崩壊した日だと考えている。
それでもEU諸国は少しずつ米国と距離を置きながら、イランへの攻撃は国際法の枠外といった表現をするようにはなった。スペインのように、かなり正面から米国を批判する国も出てきた。ただ日本は、米国とイスラエルの行動に対しての法的判断を控えるという及び腰の態度を取っている。
日本はこれまで平和国家として、国際法に基づく国際秩序によって多くの恩恵を受けてきたし、諸外国との交流も国際法に基づいて行ってきた国だ。その意味では、日本という国の根幹に関わる判断が必要な事態のはずだが、米国全面追従という選択肢以外を想定できなくなっているのだろう(米国はイランが核兵器を保有する可能性があったことを攻撃理由としているが、これは自国の情報機関によって否定されている)。
だが、この文脈とは別の側面で、僕は戦争の当事者になってしまった。僕だけではなく、世界中の透析患者をはじめとした患者たちが当事者になってしまったのだ。
米国とイスラエルによるイランへの攻撃は、イランの指導層の暗殺に成功した。同時に、米国によるものと見られるミサイル攻撃がイラン南部の小学校を襲い、子供を中心に150人を超える民間人が犠牲になるという、戦争の暴力がむき出しになる事態も起きている。
だがイランは屈服せず報復攻撃を行い、米軍が基地を置いている湾岸諸国がその標的になった。湾岸諸国の石油やガス施設といったエネルギーインフラが破壊された。さらにイランは、中東からのエネルギー輸出の要衝であるホルムズ海峡の封鎖に踏み切ったのだ。
米国が同盟国の安全を保障できないという事実もショッキングだったが、この展開で戦争は一気に長期化するフェーズを迎えてしまう。結果、世界への中東由来のエネルギー輸出は途絶えてしまい、世界経済が大混乱に陥っていくことになったのだ。













