病院嫌いの僕を襲ったこと
2010年に僕は脳梗塞で倒れた。33歳の時だ。全く健康診断を受けていなかったため、脳梗塞の直接の原因はわからなかった。このことには結構な学びがあった。データがなければ正確な判断ができないという、当たり前の事実を僕は体験したのだ。
健康診断なんて子供の頃から嫌いだった。ぶくぶく太っていた子供の頃は、体重が増えたことを数値で突きつけられるのが嫌だった。身長が伸びるのは嬉しかったので、親に報告する際には「何センチ伸びたよ!」と自分にとって都合の良い数字だけを言っていた。
身長の伸びもおさまった二十歳以降は健康診断なんて面倒以外の何ものでもなく、病院の対応が原因で(だと僕は強く感じてしまった)父が他界してからは、病院施設そのものから足が遠のくようになった。だが、そんな態度で三十代まで来てしまった挙句に僕は脳梗塞で倒れ、自分の身体に何が起こっているのかもまるで把握できていなかったことがわかった。
病院では、最初は脳神経外科に入院したが途中から内科に移り、その後は糖尿病内科へ移ったが脳神経外科の受診も受け続けることになる。三角関係?四角関係?僕のことでみんな争わないで!僕の脳梗塞の原因は脳神経なのか?内科なのか?それとも糖尿病なのか?こんなところでねるとん気分を味わうことになるとは。
こうなったのも僕の健康データが存在しなかったためだ。僕は態度を改めることにした。さあデータを取ってください!採血もどうぞ!エコーも受けます。MRIもCTもガンガン行こうぜ!
すると、出るわ出るわのざっくざくで悪い数値が次から次に僕の前に突きつけられていく。食事制限は受け入れ、医師が提案する検査や治療も全て受け入れていく受け身スタイルで臨むことにした。これまで健康診断を拒否してきた自分の人生からの逆転の決意。まないたに自ら飛び乗る鯉。さあ、どうぞ。全部見てください!













