心当たりがある回がみんな違うのがおもしろい
古賀 でも、そうそう。「5秒を200字」で一冊作ると、細かいトピックがいっぱい入るから、読んでくださった方とお話しすると、ここは私もそうなんです、みたいなのがいっぱい聞けるんです。皆さんそれぞれ全然違う。キウイのことをお話しくださった方は初めてですし、心当たりがある回がみんな違うんですよ。それがおもしろいです。
松井 でも、それって、それぞれ生きている場所も時間も違うけど、重なる5秒があるってことなんですよね。それがすごくおもしろいですよね。
古賀 そういうことなんです。ロマンがありますよね。ちょっと奇跡みたい。なにかやっぱり、たわいもないことがすごく大事だなって思うんですよね。人とのバイブスを上げるのも、ものすごく印象的なことだと当たり前だから、たわいのないことで盛り上がりたいですよね。キウイぐらいのことで、私もです、仲間ですね、みたいな感じのことってやっぱりいい。青春ですよね。
松井 大きなテーマで話し合うよりかは、本当に小さなことの一致の積み重ねで、その人のことをよく知ることができたみたいな感じになりますよね。
古賀 本当にそうですよね。他者の理解。だって、松井さんなんて私からしたら、すごく遠い世界の憧れの人で。でも、そういう人とキウイで一つになれたって、尊すぎますよ。よかった、書いて。
松井 私も読んで、すごく古賀さんのことを近くに感じるというか、いろいろなものを見せていただいているなと思って。自分が経験していない誰かの日常をのぞき見て、そこに共感することがある。
さっきも言いましたが、いろいろな人の5秒が重なるところがあるから、今読んだ人たちにもフィットするし、きっとこれから10年後に読んでも、その10年後の人たちにもわかるってなってもらえる、色あせない作品なんだなってすごく思いました。
古賀 書いてよかったです。ありがとうございます。でも、日記って確かにそういう側面ありますね。あのときの暮らしでもあるし、あのときと変わらない暮らしでもあって、それって心強いですよね。確かに、そうやって10年後の人にも読んでもらえたりしたら一番いいな。
松井 きっと共感する方たちがたくさんいるなと思います。長い間読んでいきたい本だなと。本棚にずっと置いておきたい。
古賀 ああ、うれしい。でも本当に、こうやってあちこちでたくさんご推薦していただいたおかげで間口が広がったのは本当にうれしいことで。読者層としては同年代ぐらいの方が多かったんですが、おかげさまで10代、20代の方にも読んでいただけるようになったのでありがたいです。
そういう方ってきっと感覚が遠いのかなって思っていたんですよね。高校生の娘のおかげでなんとなく伝わってはくるんですけれど、分かりきれない世代差はどうしてもありますよね。
でも、若い方が松井さんきっかけで読んでくださったときに、これだけトピックがあるから、ある程度共感してもらえる話があるというのがわかって、本当に心強かったです。














