国の登録有形文化財なので解体には事前の手続きが必要で…
八千代修道院の敷地内に残る「シャルトル聖パウロ修道院記念館」は1900(明治33)年に建設され、建設から100年となる2000年に国の登録有形文化財に登録された。10年前の熊本地震では大きな被害を免れた、築126年の歴史的建築物だ。ナザレ園の理事長でもある富田美智子シスターが今回の被害状況を説明してくれた。
「以前から老朽化が進んできましたが、今回の地震で土台がずれ、いよいよ倒壊の危険を感じるほどになりました。今朝もヘルメットをかぶって中の写真を撮ってきたところですが、余震のたびに壁や天井の一部が落ちているのがわかります。
以前から解体などについて申し入れてきましたが、国の登録有形文化財なので解体には事前の手続きが必要で、なかなか進みませんでした。ただ、今回は人的被害が出る前に、何とかしなければならないと思っています」
10年前とは桁違いの揺れで、被害の出方も大きく違ったという。
「修道院の大きなテーブルやオルガンなどが50~60センチ動きました。震度の数字だけでは分からない揺れ方で、『ドーン』という大きな音とともに何度も揺れ、昨夜も一晩中、余震が続きました。
修道院では地震発生の約5時間後に電気が復旧しました。井戸水があるため電気で汲み上げて水も使えるようになりましたが、ガスはまだ復旧していません。隣にある総合病院をはじめ、八代市内の複数の病院でも断水が続き、患者さんをほかの医療機関へ移さなければならない状況になったと聞いています。
4年前に完成した八代市役所の新庁舎も、地震の揺れを抑える設備にずれが生じているそうです。頑丈な建物でも、地盤や土台そのものが動けば被害を免れないので」













