泳ぐ人はほとんどいない、浅いプールで続く撮影会

こうした“ギラついたナイトプール”への抵抗感を受け止めるように、女性客中心のゆったりした撮影空間も存在する。浅瀬のプール内にあるのは、ドリンクや撮影機材を置くためのテーブルや椅子だけだ。しかし、立地や料金設定はホテルのナイトプールと大きく変わらない。

ナイトプールのメインの時間帯となる午後8時台に訪れると、プールはピンクや青色の照明で照らされ、水着姿の若い女性たちはスマートフォンを向け合い、立ち位置やポーズを変えながら撮影を繰り返していた。泳いでいる人の姿は、ほとんど見当たらない。ここではプールが、泳ぐ場所というより、夏らしい写真を残すための“舞台”になっているようだった。

利用者制限によってプール内はゆったりした空間になっていた(写真/読者提供 ※写真は本人の許可を得て掲載しています)
利用者制限によってプール内はゆったりした空間になっていた(写真/読者提供 ※写真は本人の許可を得て掲載しています)

では、なぜ海でも大型ホテルのナイトプールでもなく、あえて浅く小さなプールを選ぶのか。4人組で訪れていた都内のキャバクラに勤務する女性(20)は、同施設を選んだ理由をこう話す。

「ここは人が少なくて、映えるプールなので、人目を気にせず撮影できて使いやすいです。以前、“映え”目的でホテルのナイトプールに行ったことがありますが、今年はまだ行っていません。普通のプールや海では、撮影するときに周りに気を遣いますし、海だと風ですぐに髪型が乱れます。顔が濡れると化粧も崩れるので、今のところ行く予定はないですね。暑くても、泳ぎたいと思ったことはありません」