「溺死させるのはどうなのか」といった趣旨の電話が寄せられている

今回の件について県は、捕獲者の安全を考慮した結果、溺死という方法しか選択できなかった事情については理解を示している。その一方で、県の担当者は駆除方法について次のように説明した。

「岩手県の『第13次鳥獣保護管理事業計画』では、捕獲した鳥獣を致死させる場合、できる限り苦痛を与えない方法を取るよう指導するとされています。今回の溺死という方法は、その趣旨に沿うものとは言い難いと考えています。そのため、今後の殺処分方法について検討していただきたいと、注意と指導を行いました」

《クマ溺死に岩手県が指導》「銃だと家畜が驚いて農家も嫌がる…」“安全考慮”だけではない町の事情と相次ぐ苦情電話…今後の対策は?_4
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一連の報道後は担当部署だけでなく、県のさまざまな部署にも「溺死させるのはどうなのか」といった問い合わせの電話が寄せられているという。県の担当者は現在の状況について、次のように話した。

「今後の対策についても町と検討しているところなので、電話対応に追われることで検討する時間が取れなくなることは避けたいと考えています。大前提であるクマ被害対策をしっかり進めながら、ご指摘いただいた点についても改善策を検討している最中です」

クマによる被害が深刻化するなか、現場では捕獲に従事する人の安全確保が最優先される。一方で、駆除方法については、動物福祉の観点から苦痛をできる限り減らすことも求められている。今回の対応をきっかけに、捕獲に携わる人の安全と動物福祉をどう両立させるのか、野生動物との向き合い方が改めて問われている。

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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班