「金もうけのためならなんでもやってきたんです」

これまでの報道によると、村上容疑者と斉藤容疑者は中学1年生のときに知り合ったとされており、リーダー格とされている福地容疑者と村上、斉藤容疑者は約4年前から交友関係があったとされている。

一方で、3人と渡辺容疑者との関係性が不明とされてきたが、集英社オンラインは渡辺容疑者を知る人物と接触し、匿名を絶対条件に話を聞くことができた。

「翔太くん(=渡辺容疑者)は千葉県出身で、千葉でヤンチャしていました。暴走族とか不良とかそんな感じ。翔太くんの紹介で俺も高校時代に迦楼羅くんと斉藤くんと会わせてもらったことがある。たしか迦楼羅くんのたまり場である朝霞のラウンドワンかな。昔みんなで湾岸を一緒にバイクで走った。

翔太くんも不動産関係の仕事をしていて、迦楼羅くんと同じところからノウハウを教わっているはず。迦楼羅くんと翔太くんは同世代を集めての飲み会を歌舞伎町で頻繁に開いていて、そこで不良同士の話が広がってました」

村上容疑者(本人SNSより)
村上容疑者(本人SNSより)

渡辺容疑者や斉藤容疑者らは、暴力団などの組織から縛られるのが嫌で、その反骨心が彼らの絆を深めていったという。

「未成年の時から、上のやつらにも『舐められたくない』『負けたくねえ』なとずっと話していて、何か言われても結果で黙らせてやるというスタンスでした。彼らのグループは不動産以外にも歌舞伎町でぼったくりバーを開いたり、高齢者を対象にした悪質リフォーム事業をしたりと、金もうけのためならなんでもやってましたね」

渡辺容疑者は数年前に居住地を宮城県仙台市に移して、キャッチグループの取りまとめをしていたという。

「仙台市のキャバ嬢と翔太さんは結婚して、今年には子どもも生まれています。金を稼ぎたかったのか、キャッチのほかにも色々と手がけていて、ボートレースの情報商材販売にも手をだし相当儲かっていたそうです。

ただ、グレーな仕事も多くて警察が目をつけ始めているのにまだやるから、あきれて離れていく人も一定数いました。

渡辺容疑者(写真/共同通信社)
渡辺容疑者(写真/共同通信社)
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翔太さんはいつも金のネックレスをつけていて、クラッチバッグを持っているのが目印でした。フレンドリーで仲間には結構優しい兄貴的な存在。『飯行こうよ』といつも誘ってくれるし、そんなに厳しい上下関係も強要しなかった。バック率も高くて、キャッチ事業ではみんな頑張っていた。

羽振りは良くて、ご飯もおごってくれるし、美容室代まで出してくれる人でした」

そんなウラの顔が今回の逮捕で明らかになり、男性は「もともと怪しい部分はあったけど、ショックです」と肩を落とす。

警察は今後、長い時間をかけて余罪の追及と再逮捕を繰り返し、彼らの悪業を洗いざらい聴取する方向だという。

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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班