「各パビリオンにいる外国のスタッフの方と比べてしまう」

 さらに、こう続ける。

「お客さん側だけでなくて、働いてる側も外国の方のほうが接客などを含めてものすごい丁寧なんですよ。ある外国人のスタッフに『接客が丁寧ですね』と言うと『日本だから丁寧にしないと』と言っていて。“おもてなしの国”で接客することの意味を話してました。

一方で数多く募集されていた万博のスタッフはどこかやる気がないというか。外国の関係者の出入りが多く言葉が通じないことに疲弊しているのか、目が全く合わなかったり、言葉を発さないとかすごくて冷たく感じます。自覚が足りないようにも思います」

会場内の様子(Aさん提供)
会場内の様子(Aさん提供)
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最後にA氏は、自国開催だからこそ、世界に見られているという自覚を持つべきではないかと語った。

「一部かもしれませんが、これら日本人の横柄というか冷たい態度は、悲しいというのを通り越して恥ずかしいですね。警備員さんに土下座をさせる動画もそうですが、簡単にSNSなどで拡散されるじゃないですか。これを見た外国人はどう思うんだろうと考えると、本当に恥ずかしい。

自国開催で世界中の人が集まるので、むしろいつもより“見られている”ということを意識するべきですし、“おもてなし”の心を忘れちゃいけないのではないでしょうか」

いろいろな問題点が浮き彫りになりつつある大阪万博…批判はされても今日も舞台裏でスタッフたちは汗をかき働いている。

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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班