“伊藤牧場”でのびのびとやってます

――生田さんと井上さんは、実際に伊藤さんと一緒に仕事をされてみての印象はいかがですか?

井上 やさしいですね。思ってたより!

伊藤 アハハハ!

井上 自分はまだまだだなって思うところがいっぱいあるので、たくさん注意されたり、厳しく言われたりするんじゃないかと思ってたんです。

でも、思ったより自由に…放牧みたいな(笑)。伊藤さんという牧場で私たちが成長していけるように、広〜く構えてくださっています。

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伊藤 そんな、育てるなんて偉そうなことをしているつもりはないけれど、自由にやる感じがいいと思っているからね。だから生田にも、もっと「俺が生田だぁ!」って前へ来いって感じのことは言いましたけど。

生田 はい(笑)。僕が思ったのは、やっぱり伊藤さんはすごいアナウンサーなので…(笑)。

伊藤 だからその、“すごいアナウンサー”ってなに(笑)。

生田 現役バリバリプレイヤーで“俺は俺!”という感じでやられる方なのかなって思っていたのですが、それこそ本当に牧場のようで、「みんなをこんなに見てくれてるんだ?」って。その中で「もっとこうしていけよ」とか言ってくれるじゃないですか。

井上 そう! ひとりひとりに適したアドバイスをくれますよね。私たちは、その牧場で楽しくやってます(笑)。

伊藤 思ったこと言ってるだけなんですけどね。でも、たくさんアドバイスしてどうこうっていうつもりはなくて、僕自身もそうであったように、なんとなく自分で勝手に成長するというか。盗むものを盗んで、あとは反面教師にするところはしてほしいですね。

いい意味での上昇志向というか、競争心というか、ハングリー精神というか。それは多分あったほうがいいと思う。

井上 もうひとつ伊藤さんについて思ったのは…「こんなにずっとしゃべってるんだ」ってことですよね。

生田 あ〜、そうそう(笑)。

――そんなにずっとおしゃべりを?

井上 出社して「おはようございます!」から「おつかれさまでした!」って会社をあとにするまで、たぶんずっとしゃべってます。でも、それくらいしゃべってくださるから、そのままの空気でスタジオに行けます。

伊藤 僕は“すごいアナウンサー”ですからね(笑)。でも、ふたりに自然体で楽しくやれるっていう空気をうっすらとでも感じてもらえてるなら、すごくうれしいことですね。

――そのために、意識的にしゃべっていらっしゃるんですか?

伊藤 いいえ、生まれつきです!

一同 アハハハ!

〈後編はこちら『30周年を迎えてもチャレンジを続ける『めざましテレビ』を支えるメインキャスター3人が語る番組愛』

取材・文/二ッ屋絢子 撮影/立松尚積