「これほど論戦ができないとは…」自民党内からあきれ声

自民党総裁選で、一時は本命候補だった進次郎氏。

「告示直前には、複数のメディアが進次郎氏を総裁候補の筆頭とみて、進次郎氏の首相就任に備えた紙面や放送の計画を立てていました。

党員票で他の候補を圧倒する石破茂氏、進次郎氏の2人が決選投票に進み、国会議員票の比重が重い決選投票では、『石破嫌い』の議員が多いため進次郎氏が優勢、というシナリオを想定していたのです」(全国紙政治部記者)

小泉進次郎氏(本人Facebookより)
小泉進次郎氏(本人Facebookより)
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しかし、総裁選の論戦が進むにつれ、進次郎氏の勢いはみるみる失速していく。

9月6日の出馬会見で「日本経済のダイナミズムを取り戻すために不可欠な、労働市場改革の本丸である解雇規制の見直しに挑みたい」と発言したものの、国民からは「解雇されやすくなってしまう」と不安の声が続出。「緩和ではなく、自由化でもない」とトーンダウンを余儀なくされた。

そのほかにも、討論会でG7サミットでの発信について聞かれた際に「カナダのトルドー首相が就任した年は43歳。私は今43歳」となぜか「就任同い年」をアピールするなど、ピントのずれた回答が目立っている。

永田町からは「これまでも『進次郎構文』がネタになってきましたが、これほど論戦ができないとは……。これで総理になられても、予算委員会がもたない。他の候補者は今後も、進次郎氏の“自爆”に期待するのでは」(自民党関係者)との声が漏れる。