コンサートは今回の件ですべて中止
東京国際空港内にある警視庁東京空港署は6月14日、航空機内で客室乗務員のエプロンを盗んだとして、ピアニストの齊藤一也容疑者(34)を窃盗容疑で逮捕したと発表した。
「齊藤容疑者は4月25日午後3時頃、沖縄県の新石垣空港に駐機中だった羽田空港行きのANA便で、客室乗務員が出入りするギャレーと呼ばれる厨房設備内に侵入し、5000円相当の客室乗務員のエプロン1枚を盗んだとされています。
調べに対し齊藤容疑者は容疑を認め『女性の制服をコレクションするのが趣味で、匂いをかいだり、自分で着用していた』と供述している」(社会部記者)
同署は同容疑者の自宅から客室乗務員のエプロンだけでなく、看護師の制服なども押収している。斎藤容疑者を高校生時代から知る音楽関係者は語る。
「彼は数々のコンクールで賞を受賞し、演奏者だけでなく作曲家としても認められる実力のあるプロ。私が彼の演奏を初めて聴いたのは2006年の第4回東京音楽コンクールのときで当時16歳でした。その年齢の割になんと思慮深い演奏をするものだと感心したものです。
ただ前年度に北村朋幹という強烈な天才がこのコンクールで1位と審査員大賞を取ったインパクトが強かったため、この年、1位不在で彼は最高位の2位を得たのです。そういう経緯もあって、強烈な人の影に隠れる堅実な2番手という印象タイプでした」
また、この音楽関係者は「彼は公務員の親御さんのひとり息子で堅実な両親の元に育った」と語る。
「南アルプス山麓の山梨県韮崎市の出身で、ピアニストとしては同じ山梨県出身の故・中村紘子さんの次なる“スター”と言われるほど地元では支援者も多かったようです。
公務員のご家庭から、パリやベルリンなどに留学へ出すのは大変なことで、ご両親は定年後も働いていたとのことです。
この夏に向けていくつか予定していたコンサートは今回の件で中止となり、親御さんは方々にお詫びをしていると聞きました」