「自分は正真正銘のクズです。クリエイターを名乗る価値がありません」

音楽業界にも激震が走った今回の事件。果たして「ぷす」名義で活動していた矢野容疑者とはどんな人物だったのか。音楽関係者の男性は、「彼は昔から情緒不安定なところがあった」と語る。

「彼は昔からネットでボーカロイドや歌い手などの活動をしていたが、本格的に売れ出したのは、ここ3、4年といったところ。

ただ、彼が作詞作曲をつとめるユニット『ツユ』は誰かの作風を真似るというか、二番煎じみたいな曲調が多いと業界内では言われていた。このことは本人も気にしていて、ここ最近はスランプで悩んでいると周囲に漏らしていました。

私生活では、彼女をとっかえひっかえしているというか、会うたびに違う女性を連れていましたね。アーティストにしては珍しく酒もタバコもやりませんが、昔から情緒不安定なところはあり、それが原因でレーベルとも契約解除に至ったと聞いています」

この男性の言葉どおり、「ぷす」名義のXアカウントには多くの愚痴や不満がポストされていた。

2023年11月12日はこう書かれていた。

〈ツユ作者のぷすです。突然ですが『ツユ』として所属していた『ポニーキャニオン』をこちらの一方的な都合で中途契約解除しました。理由は、自分がクズだからです。働かなくても大金が半永久的に手に入るようになり、好きな物を好きなだけ買い、好き放題遊び呆けて、穢れた欲望に支配されたからです〉

〈曲を作る事も、メンバーの事も、応援してくれているリスナーの事も、全てを後回しにして、高級車に乗って、毎日のようにブランド品を買って、女と遊ぶ事ばかり考え、金の計算ばかりしていました。自分は正真正銘のクズです。クリエイターを名乗る価値がありません。なので殺させてください〉

矢野容疑者の投稿(本人SNSより)
矢野容疑者の投稿(本人SNSより)

また、2024年4月13日の投稿からは、矢野容疑者がずいぶんと荒れていたことがうかがえる。

〈音楽死ね死ね死ね…(以下同)〉

〈音楽は死ね 今回も完成してないです 俺、一回も音楽完成したことないんですよね この世で一番好きなはずなんですけどね 作業やってもやっても次から次へと気になる箇所が出てくるんですよね 周りも待たせるし連絡も色々くるし 頭が割れそうになりながらそれでも完成しないんです 死ねよ〉

こうした矢野容疑者について、近隣に住む30代女性は、数日前から異変を感じていたという。

「実は、あのマンションの方向から、一昨日まで3日連続で男性の怒鳴り声が聞こえてきたんです。
『お前なんなんだよ ゴラァ!!』みたいに、誰かを一方的に怒鳴りつけている様子で、ドスの効いた反グレっぽい感じでしたね。毎回5分以内でおさまりましたけど、怖くて毎日窓も閉めていました」

いったい2人の間になにがあったのか。捜査の進展が待たれる。

マイクを片手に熱唱する矢野容疑者
マイクを片手に熱唱する矢野容疑者
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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班