大きく変わった客層。若い女性客が増えたのは必然だった!?

ロケットスタートを飾ったリニューアルオープン。現在では20人余りのスタッフでフロントや清掃などを回しているが、そんなアルバイトスタッフの中で「いちばん古株」というまなみさんにお話を聞くことが出来た。当時のこと=改装前後の変貌ぶりを尋ねると、分かりやすいエピソードを聞かせてくれた。

「やっぱり、びっくりしましたよね。改装前は、フロントでの受付と浴室の整理整頓、それにレンタルタオルの回収・洗濯といった業務を一人でカバーできましたし、フロントで本を読む余裕もあったくらいなので。今ではそんなこと、絶対ムリですけど(笑)」(まなみさん。以下同)

女湯にはRefaのシャワーヘッドが!  東京・東中野、最強の銭湯サウナ「松本湯」が女性から圧倒的に愛される理由―― 「男性客から浴場の入れ替え日を作ってよと言われます」_d
まなみさん。かつて松本湯の上の部屋に住んでいたこともあるそう。「ここでのバイトが条件で家賃も安いし面白そうだから(笑)」。松本湯以外で好きな銭湯サウナは? 「近くの三の輪湯さんも気持ちいいですよ」

お客さんの層も圧倒的に変わったようで。

「リニューアル前は40代、50代くらいより上の、常連さんが多かったと思います。それが今は20代、30代の人が、ぐーんと増えて。
男性側のほうが顕著ですけど、女性も同様ですよね。ご近所ではないのに一人でいらっしゃる女性の若いお客さんなんて、以前はほぼ見かけなかったですから」

現在の“サウナブーム”を語るときによく言われるのが「以前はおじさんのものだったサウナが、最近では若い女性まで…」というセリフ。松本湯に来れば、その言葉を嫌というほど実感することができる。いや、そうした“一般レベル”の変化以上に、ここは女性サウナ愛好家からの支持がアツいのである。