永田町きってのモテ男・中曽根氏
一方、記者会見では隣に立つ藤原氏の「当時の記憶の中では触っていない」との釈明を、神妙な面持ちで聞いていた中曽根氏。中曽根康弘元首相を祖父に、中曽根弘文元外相を父にもつ「3世」だ。嵐の櫻井翔とは慶應義塾幼稚舎時代からの親友で、中曽根氏の結婚式では櫻井がビデオメッセージを寄せたことも話題になった。
自民党関係者は「誰もが知る家柄と、長身とさわやかな印象で、永田町きってのモテ男。結婚前には『俺の名前をネットで検索すると、元カノの名前も一緒に出てくるから、新しい彼女が嫉妬するんだよ~』と周囲にぼやいていたこともあります。
彼は以前にも、ミニスカートなどセクシーな服を着た女性2人と肩を組んで赤ら顔で写っている写真を、ガーシーに晒されたこともあります」と語る。
中曽根氏は、2018年に中小企業の社長令嬢と結婚。2020年には男女の双子が誕生し、「超党派ママパパ議連」にも出席するなど、よきパパとしての顔も見せていた。
「中曽根氏は妻とのツーショットもときどきSNSにアップ。選挙中も、妻が中曽根氏の隣でかいがいしく頭を下げる姿を目撃しました」(群馬県関係者)
ただ、政治家としては今回の騒動の直前に足元が揺らぐ事態も。2月に中曽根氏の地元・前橋市で行われた市長選では、かつて中曽根家が旧群馬3区で争っていた福田家に近い現職の支援を十分にしなかったとの不満が地元から噴出。「中曽根系」が本気を出さなかった影響もあったのか、「自民王国」群馬県の県都・前橋市長の座を野党系にゆずる事態となった。
「中曽根氏は、これまで選挙期間中には父・弘文氏とともに集会であいさつするなど、中曽根ブランドを存分に生かして活動してきました。ただ、そんな“ボンボン”ゆえのおごりもあったことが、今回の一件につながってしまったのでしょうか」(全国紙政治部記者)
この一件に関して3月13日の国会で、立憲民主党の塩村文夏議員より「こうしたセクシー過激ダンス懇親会の意義は多様性ということでした。総理の目指す多様性と一致をしているのか」と問われ、岸田首相は「言うまでもなく、私、そして私の内閣の目指す多様性とは全く合致いたしません」と切り捨てた。
派閥の裏金問題で首相に手渡した申し入れ書には「各議員の厳正な政治倫理の確立こそが信頼を回復する基盤」と書き込んでいた青年局。彼らにこそ、厳正な政治倫理を持ってもらいたい。
取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班