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「翔也は今でも『やっていない』と認めていません」

まず、事件の経緯をおさらいしよう。星華ちゃんは6月18日未明から早朝にかけて腹部を圧迫されるなどの暴行を受けたとされ、翌日の19日に嘔吐を繰り返して意識を失い、母親のAさんと山下被告が病院に搬送したが死亡した。腹膜炎が悪化して十二指腸に穴が開いていたことなどから同病院から虐待の可能性があると通報を受けていた奈良県警が捜査を開始した。

県警は死亡以前の5月に星華ちゃんの顔を殴ってけがをさせたとして8月に山下容疑者を傷害容疑で逮捕、9月6日に傷害致死容疑で再逮捕した。このあたりの経緯は#1#2に詳しいが、山下被告は「全く身に覚えがありません」と否認してからのちに黙秘を続けている。Aさんはこの後、連絡を取り合っていた山下被告の友人らと音信が途絶えた。こうした状況下で同26日、奈良地検が山下被告を傷害致死罪で起訴した。

星華ちゃん(知人提供)
星華ちゃん(知人提供)
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冒頭の言葉は、山下被告とAさん、星華ちゃんの関係を間近で見てきた山下被告の友人が発したものだ。彼を含めて門真市の「仲間」たちは一様に起訴に「納得がいかない」という。

「起訴されたと聞いて驚きました。セイちゃんに暴力を振るっていた別の人物のことや、その暴力を翔也が止めていたことなど、証言できることはすべて証言しました。僕らは友達だから証拠能力に問題があるのかもしれませんが、嘘の証拠を集めたり、嘘の証言をするようなことは一切していません」

友人らは親族を通して山下被告の様子を伝え聞いていたが、最近はそれも減ってきたという。

山下被告(本人SNSより)
山下被告(本人SNSより)

「起訴されてからは、翔也も気持ちがまいってしまっているとも聞いてます。でも起訴事実については今でも『やっていない』と認めていません。そのせいか2回保釈申請をしても通らなかったそうです。僕たちも翔也のために動いていたので、供述調書の内容についても知っていますが、Aさんは供述が本当にコロコロ変わっていました。『私が(セイちゃんの)腹部を押してしまった』などと言っていたかと思うと『翔也を星華と同じ目に合わせてやりたい』『一生許さない』などの証言もありました」