5月に「なぜか僕のせいにされてるんです」と相談された
「翔也は父親代わりのつもりでいたと思います。『Aと付き合っている以上、子供とも真剣に向き合っていきたいんです』と常々言っていました。実際にお互いを『セイちゃん』『にいにい』と呼び合っていて、星華ちゃんは翔也にベッタリ甘えるようになついていました」
3人の関係を目の当たりにしてきた友人男性はこう口火を切り、次々に言葉を紡いでいった。
「Aさんが夜のお店で働いていたことについて僕が『嫌じゃないの?』と聞いたところ、翔也は『ホンマは僕の稼ぎだけで子供らも養ってあげたいけど、正直金きついんで。Aに辞めろとは言えない立場なんで』と我慢している様子でした」
♯1でも詳報したが、山下容疑者は今年の5月に星華ちゃんの顔を殴ってケガをさせたとして、8月16日にまず傷害容疑で逮捕された。これについて友人はこう証言する。
「5月の事件については、『なぜか僕のせいにされてるんです』と翔也に相談されて、間に入ったんです。Aさんとセイちゃんと翔也と僕の4人で話をして、写真も見せられたんですけど、セイちゃんの両頬に大きく青黒いアザができていました。殴った跡とは違って、皮膚の病気かと思いました。
でもAさんは『私が仕事に行くときにアンタに預けて帰ってきたら、こんなアザができとった。あんたがやったんと違うん? あんたがやったって私の周りも言ってるわ』ときかないんです。僕も別に翔也の肩を持つ気もないんで、『お前どうなん、正直に言うて』と詰めると『ホンマにやってません』と譲らなかった。
そもそも僕に相談すれば地元の仲間に伝わるので、やってもいないことをいちいち相談するわけないとは感じていましたが、この場は平行線でした。後で気になったんで翔也とAさんに『病院は行ったんか?』と確認したら、『りんご病と診断された』と返事があったので、それでいったん終わってた話なんですわ」
星華ちゃんは6月18日未明から朝方まで暴行を受け、翌19日に嘔吐を繰り返して意識を失い、搬送先の病院で死亡確認された。この友人はその直前の同16日にも、「にいにい」に甘える星華ちゃんの姿を見ていたという。
「このときは翔也から『Aと丸一日連絡がつかないんです』と連絡が来ました。前日に電話でケンカみたいになったそうですが、翔也はセイちゃんも心配だし、自然消滅みたいのは嫌だというので、2人でAさんの家に行きました。ドアをノックしても反応がなかったけど、翔也が中からセイちゃんが咳をする音が聞こえたって言ってました。
10分くらい様子を見て、最後にもう一度と思ってノックしたら、ようやくAさんが出てきたんです。『めっちゃ寝てたー』って。セイちゃんも立って起きとって、翔也を見つけると『にいにい』と飛んできました。翔也もAさんには『電話ぐらい出ろよ』と諌めながら、星華ちゃんを膝の上に乗せて『セイちゃん』とホッとした様子でした」