球児のパフォーマンスに高野連が“待った”

ヌートバー選手が米球界から持ち込んで流行らせた”ペッパーミルパフォーマンス”とは、出塁時などに胡椒引き(ペッパーミル)をグリグリするようなポーズをすることで味方を鼓舞するパフォーマンス。

元々「身を粉にする」「コツコツ努力する」などの意味が込められており、常に全力プレーを怠らない同選手の人間性と相まって、チーム内からファンにも波及。相手を煽ったり挑発したりする行為とは異なることもあり、瞬く間に社会現象となった。

“甲子園ペッパーミル騒動”に決着!? 高校球児たちに意見を聞いてみた「礼儀が欠けているとは思えない」「注意して盛り下げた審判の方が許せない」_1
ペッパーミルパフォーマンスをするヌートバー選手(写真提供/アフロ)
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しかし、そのヌートバー選手も憧れたという甲子園の舞台で奇しくも“待った”がかけられた。

18日に甲子園球場で開幕した第95回記念選抜高等学校野球大会(センバツ)で、第1試合に登場した東北高校(宮城)の選手が遊ゴロ失策で出塁した際に行ったこのポーズに一塁塁審が「注意」。試合後のインタビューで佐藤洋(ひろし)監督(60)が「何でこんなことで、子どもたちが楽しんでいる野球を大人たちが止めるのかなと感じました。もう少し子どもたちが、自由に野球を楽しむことを考えてほしい。日本中が盛り上がっているのになんで駄目なのか、理由が聞きたい」と異議を唱えたことで、物議を醸している。

それに対して日本高等学校野球連盟は「高校野球としては、不要なパフォーマンスやジェスチャーは、従来より慎むようお願いしてきました。試合を楽しみたいという選手の気持ちは理解できますが、プレーで楽しんでほしいというのが当連盟の考え方です」とコメントした。ルールではなく、マナーの問題なのだそうだ。