サウンド&ノイズキャンセリング性能も充実

続いて、肝心の「音質」に関してです。

Tour Pro 2は10mm口径の大型ドライバーを搭載しており、これによって悠々としたサウンドを鳴らしてくれます。AirPods Proも解像度が高く、低音も力強く鳴らせますが、Tour Pro 2は音の立ち上がりが滑らかなところが特徴です。

さまざまなジャンルの音楽、動画の音声を聞いてみましたが、まるで足回りの良い高級車でドライブを楽しんでいるようにスムーズなサウンドが耳を潤してくれました。

また、アクティブ・ノイズキャンセリング機能のクオリティも良好です。バスや電車の低い走行ノイズから人の話し声、不意に飛び込んでくる甲高い環境ノイズまで、バランスよくシャットアウトしてくれます。

さらにモードを「外音取り込み」に切り換えたときにも、音楽の力強さを保ったままで、外の音がクリアに聞こえてきます。外出先でコンテンツ再生を楽しむ際には、充電ケースのリモコンなどを使ってまめにモードチェンジしてみてください。

【3/10発売】世界初「ディスプレイ付き充電ケース」を付属。JBLの最新ワイヤレスイヤフォン「Tour Pro 2」にオーディオマニアが心躍る理由_7
イヤフォン部分のサイズ感は、AirPods Proとほぼ変わらず。充電ケースはJBLのほうが少し大きめだが、それによって可搬性が失われることはない

内蔵バッテリーによる連続再生は、イヤフォン単体で約8時間(ANCをオンにした場合)、ケースで充電しながら使えば最長約32時間です。聴き疲れしないサウンドと、タフなスタミナを両立したことは、ユーザーにとって有り難い限りです。

JBLはアメリカを代表する老舗スピーカーブランド。最新の左右独立型のワイヤレスイヤフォンにも、長年に渡りJBLが培ってきた「音づくり」のノウハウがしっかりと注入され、「音質・デザイン・機能」の3拍子がしっかりと揃ったモデルがラインナップされてきました。

Tour Pro 2はJBLの最上位にあたるワイヤレスイヤフォンですが、本製品以外にも付属のイヤチップを交換することで「密閉型/開放型」のサウンドの違いを楽しめる「Tune Flex」や、ケースに蓋のない軽量・コンパクトな「Wave Buds」など、ユニークな個性派モデルが充実しています。

iPhoneと一緒に使うイヤフォンを買う際、“なんとなく”でAirPods Proを選んでしまう方も多い印象です。AirPods Proに決める前にぜひ、この「Tour Pro 2」を店頭などでチェックしてみてください。実際にモノを見てみるだけでも、刺激を受けると思いますよ。

【3/10発売】世界初「ディスプレイ付き充電ケース」を付属。JBLの最新ワイヤレスイヤフォン「Tour Pro 2」にオーディオマニアが心躍る理由_8
イヤチップの交換により密閉型/開放型のサウンドが楽しめる「Tune Flex」(写真右)と、“蓋のない充電ケース”を採用する「Wave Buds」(写真左)
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文/山本敦