自身が“親子どんぶりをした”というゲスすぎる報告を…

同作は女優・吉高由里子(35)演じる主人公・まひろ(紫式部)が、陰謀や政争渦巻く平安時代を舞台に、恋に仕事に翻弄されながらも、1000年を経ても読み続けられる名作「源氏物語」を著すにいたるまでを描いたストーリー。

「ほのぼので雅やかな平安絵巻を期待した視聴者は初回でこそ度肝を抜かれてしまったようですが、その後は『ストーリーの伏線の回収がすごい』『平安時代ってこんなにドロドロしていたの?』と興味を持つ視聴者が増え、急速に支持が集まった」(ドラマウオッチャー)

なかでも、第二話でもっとも注目を浴びたのが、本郷奏多(33)演じる師貞親王(のちの花山天皇)だ。

NHKの入口に張り出された「光る君へ」のポスター(読者提供)
NHKの入口に張り出された「光る君へ」のポスター(読者提供)
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時貞親王に漢籍を教えるまひろの父・藤原為時(岸谷五朗)の回想シーンに登場する親王は、ニヤニヤしながら両足で扇を開き「よく似た親子で手ごたえも似ておる。どちらと寝ておるか、わからなくなることもしばしばじゃ」と自身が“親子どんぶりをした”というゲスすぎる報告をしたのだ。

これに対し、ネット上では「足芸すごい」「数分しか登場していないのに全部持っていかれた」「高貴なクズの役をやらせたら右に出る者がいない本郷奏多」「もうさ、このキャスティング、神」と大絶賛。SNSでは「花山天皇」がトレンド入りも果たした。

芸能関係者が言う。

「本郷さんといえば、初めての大河出演となった『麒麟がくる』(2020年)でも公家でありながらも政治に介入してくる破天荒な若関白を演じ、『クセのある公家を演じさせたら天下一品』『ハマり役だ!』と話題をさらっていました。今回はさらに強烈な役どころであり、早くも『脇だけど彼の代表作のひとつになるのでは…』と言われています」

2019年にカレンダーの発売イベントを行った際の本郷奏多(写真/産経新聞社)
2019年にカレンダーの発売イベントを行った際の本郷奏多(写真/産経新聞社)

まさに“ダークヒーロー”として喝采をあびた本郷は、幼少期からキッズモデルとして活動。その後、現在所属する大手事務所へ移籍し、2002年に12歳にして映画『リターナー』で俳優デビュー。2006年には映画『テニスの王子様』で主役の越前リョーマを演じてファンからも大絶賛を受けた。

その端正なルックスもあり、正統派二枚目道をまい進するかと思いきや、ドラマ『アカギ』(BSスカパー!・2015年)で究極のダークヒーローである主人公・赤木シゲルを演じてからは、漫画原作の映画やドラマで悪役を務めることが多くなった。