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連絡手段は「テレグラム」

曾我容疑者は店長を務めていた岐阜県内のラーメン店を1年半ほど前に退職。その後は名古屋を拠点に全国展開している女風「H」に入店、初月に全国1位の売り上げを叩き出した。しかしその大半はAさんやBさんなど、交際関係にあった女性から貢がせる“色恋営業”だったことは、♯2♯4で詳報した。

それを自らの営業手腕と錯覚したのか、曾我容疑者は独立したものの失敗、多額の借金を抱えたことが犯行動機の一因とみられていたが、今回は「X」の元従業員の証言で一連の経緯も明らかになった。

「殺人は絶対に犯してはならない過ちであり、真実を話すことが被害者へのせめてもの償いだと思います。それなのに店(X)側、つまり曾我の共同経営者に連絡をしたら自分も被害者のような態度をとったのです。これはもう、報道を通じて真実を伝えなければダメだと思いました」

「H」で一時期、No.1になった曾我容疑者(店舗HPより)
「H」で一時期、No.1になった曾我容疑者(店舗HPより)
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元従業員は証言する理由を明確に説明し、順を追って話を進めていった。

「まず『X』は曾我が事実上代表のお店で間違いないです。本人もSNSのアカウントで代表と名乗ってました。前の職場である『H』で入店後すぐ人気が出たもんだから、お店に取り分を回したくなかったようで、3ヶ月で辞めて独立したんです。

でも曾我の他に、どこかのホストクラブのオーナーが共同経営者をやっているんですよ。そして不可解なことに、この店では連絡を取る手段がすべて『テレグラム』だったんです。店の人間とのやり取りも、出張先のお客さんの住所の連絡とかもです。テレグラムは履歴の消えるチャットサービスで、犯罪にも使われるツールですし、なんとも怪しい店でした」

事件現場となったカラオケ店(撮影/集英社オンライン)
事件現場となったカラオケ店(撮影/集英社オンライン)

開店は2023年の6月9日だったという。

「立ち上げ当初のスタッフは、曾我、『H』時代の同僚、共同経営者、そして内勤1名の計4人だったようです。僕は募集を見て8月に面接に行き、曾我本人からマッサージの講習を受けました。内容は指圧マッサージ、オイルマッサージ、それから性感マッサージに持っていくまでの流れを実際に女性に施術しながら、4時間ほど説明されました。

その講習では自分のほかにもう1人の新人と、施術モニターの女の子がいたんですけど、ちょうど20歳くらいだったので、もしかしたらカラオケで被害に遭ったAさんなのかもしれません。20歳くらいで曾我の言うこと聞く女性なんて限られてますからね」