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【1月7日】なぜ七草粥をいただくのか

1月7日は人日の節句となります。節句は、その名の通り、節目です。1月が始まってすぐですが、もう最初の節目は来ています。実は節目と奇数のあいだには秘密があります。節句というのは、奇数が重なる日なのです。陽の数字である奇数は、もともと中国で縁起がいいとされていて、それが日本に入ってきました。ゾロ目で揃っている奇数の日は特別だとされています。

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では、ゾロ目でない1月7日はなぜ節句なのでしょうか。実は本来なら1月1日が節句と考えられるのですが、11という並びは奇数の中でも別格であるため、節句よりも大きな扱いになりました。そのため、1月の節目は他の日となったのですが、それがなぜ7日なのかというと、中国で、1日から7日までその日その日に殺してはいけない獣を当てて、7日は「人」を殺さない日としたことで、特別な日になったのです。

さて、この7日にいただく七草粥ですが、胃腸を休ませるため、というのもありますが、若菜のパワーをもらってエネルギーの補充というのもあるんですね。こうやって、初春を感じて、これからの一年を健康に若々しく過ごすことを祈る行事でもあります。

実はこの日1月7日は「白馬の節会」(あおうまのせちえ)と呼ばれる節供行事を行う日で、天皇が白馬をご覧になって白馬の祓いの力で邪気を祓うという節句行事がありました。白馬を1月7日に見ると縁起が良いという習慣は今でも残っています。京都の上賀茂神社や大阪の住吉大社などで、白馬の神事があるのはこちらの名残です。