大ブームになっている最新チャットボットは、
本当に社会へ変革をもたらすのか?

アメリカの“オープンAI”という研究所が公開したチャットボット、「チャットGPT」が空前のブームになっているというので、僕もさっそく使ってみた。

あらゆる質問やリクエストに対して、AI(人工知能)が即座に文章で回答してくれる「チャットGPT」。
要するにSiriやAlexaのようなものだが、その文章や回答内容があまりにも自然で精度も高く、社会に大変革をもたらすほどのインパクトがあると囁かれている。

ここのところAIの進化は加速度を増していて、当初は2035〜2045年頃だろうと予測されていたシンギュラリティ(人工知能が人類の知能を超え、自己複製をも始めるようになる技術特異点)が、このままいくと2〜3年のうちに起こると断言する識者も出てきた。

AIの発達によってなくなる仕事がいろいろと予測されているが、学術論文でも長編小説でもあっという間に書けてしまう「チャットGPT」のようなテクノロジーにより、小説家やコラムニスト、コピーライターやウェブライター、作詞家などの売文業者もいらなくなるのではないかと言われている。

ま、待ってくれ。
そうなると、この僕も商売あがったりではないか。

でも本当なのだろうか?
「チャットGPT」の実力とは、現時点で一体どのくらいなのか、実際に試してみることにした。

僕はここのところ車中泊に関するコラムを書き、この集英社オンライン上で発表している。
旅の途中、気づいたことをスマホのメモアプリに入力しておき、後からそれを見て記憶を喚起させながら書くスタイルだ。

そのメモのうち、ある1日分についてをそのまま「チャットGTP」に渡して、エッセイを書いてもらった。

結果をお見せしよう。

話題のチャットGPT に、自分の取材メモをもとに旅エッセイを書いてもらったら、驚くべきものが仕上がった_1
高知県「道の駅 やす」にて
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話題のチャットGPT に、自分の取材メモをもとに旅エッセイを書いてもらったら、驚くべきものが仕上がった_2
「チャットGPT」でのやり取り