偶然?運命? SUSURU TV.の立ち上げの軌跡

――早速ですが、SUSURU TV.はどのようにして始まったのですか?

チャル蔵(以下同)もともと僕とSUSURU(動画に出演しラーメンを食べている方)が大学の同じサークルに所属していて、僕が先輩で彼が1個下の後輩なんです。僕は大学を中退してすぐに、ベンチャー企業のWeb広告代理店に勤め始めたのですが、その時にちょうどYouTuberが注目されていたんですね。

「自社ブランドとしてYouTuberを持てないか?」という話が会社で出て、それまでの仕事で動画編集は覚えていたので、「じゃあ僕がやります」と。

「どんなYouTuberを作ろう」と考えた時に、「ペット・ラーメン・焼肉がお茶の間にウケる3大コンテンツ」というテレビをちょうど見かけて。調べると、ペット系のYouTuberはその時点でそもそもいて、ラーメン系のYouTuberはまだいなかったんです。そこで「毎日ラーメンを食べるやつがいれば面白いな」と、まず僕の中で企画自体が出来上がりました。

自分は動画に出たくなかったので、誰か近くにいないかなって考えたら、SUSURUが当時パチスロで生計を立てながら、めちゃくちゃプラプラしていたんですね。

――SUSURUさんであれば成功する、という勝算はチャル蔵さんの頭の中にあったのですか?

いや、正直なところ、誰でもよかった(笑)。でも一般で募集をするよりは、親交がある人との方がやりやすい。友達の中でSUSURUが一番時間も確保できて、なおかつラーメンも好きで、愛らしい顔立ちだったので、声をかけました。

そこから3年ほどは会社の中の事業として進めたんですが、会社自体が“ベンチャー過ぎ”て、それぞれのプロジェクトがかなりバラバラになってきたんですね。そこでYouTubeの事業を分社として僕がもらい独立した、というのがこれまでのざっくりとした流れです。

――SUSURUさんの話し方や立ち振る舞いなどのプロデュースはされましたか?

チャンネルを立ち上げる時に、どういうフォーマットが良いのかを色々勉強しました。最初は普通の食レポだったんですけど、「ラーメン屋では喋らない方が良いだろう」という話になり、後から音入れする今の形になったんですね。僕が好きな『ガキ使』のナレーションのテンションを参考にしてくれと指示しました(笑)。

あとは「ずるずる!どうも!SUSURUです!」っていう最初の挨拶や、最後のキャッチフレーズのフォーマットも考えたり、初期はかなりプロデュースしましたね。