現場では座長としてリード

WEST.重岡大毅が共感した「芝居は殺し合い」の真意。30歳までに成し遂げることの大切さを教えてくれた大先輩俳優の存在_1
若手の豪華キャストが集結。左から中条あやみ、重岡大毅、堀田真由、間宮祥太朗、西野七瀬、戸塚純貴、岡山天音
©️2024映画「ある閉ざされた雪の山荘で」製作委員会 ©️東野圭吾/講談社
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──撮影現場ではムードメーカーだったと聞いています。やはり座長としてリードしなければという思いがありましたか?

重岡大毅(以下、同)自然と座長っぽくなっちゃうんですよ(笑)。撮影の最初のころ、クラスに知らん人たちが集まっている感じだったんです。これから撮影でずっと一緒にいる仲間なわけやから、居心地いいクラスにしたいじゃないですか。それぞれが仲よくなるきっかけを探していると思ったんで「しゃべろうよ!」というノリでいきました。殺伐とした現場でいい作品は生まれないと思うので。

──確かにそうですね。

中でも、僕は目立つほうだったかもしれない。声がでかいし、口でかいし、歯も多いし、関西人やし(笑)。いつも現場でにぎやかなので、そのうちどこかの現場で「うるさい!」と雷を落とされるかもしれません。でも僕は、人と会って話したりしているときのほうが楽だし、まあ基本的にチャカチャカしているのが好き(笑)。

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©️2024映画「ある閉ざされた雪の山荘で」製作委員会 ©️東野圭吾/講談社

──映画『ある閉ざされた雪の山荘で』は、主演を賭けた最終オーディションとして招待された7人の俳優たちが、演じるシナリオ通りにひとりずつ消えていくサスペンス・エンターテインメントです。今回はどのように役に向き合いましたか?

合宿に集まった俳優のうち、僕が演じた久我和幸だけが唯一、劇団水滸に所属していないので、まずは部外者であることが役作りのとっかかりになりました。

僕はWEST.というアイドルグループのメンバーなので、映画やドラマの仕事に入るときは、俳優1本でやっている方たちの現場に飛び込んでいくという感覚です。その感覚をそのまま久我役に活かそうと思いました。

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©️2024映画「ある閉ざされた雪の山荘で」製作委員会 ©️東野圭吾/講談社

──どのように活かしていったのでしょう。

久我は間宮祥太朗くん演じる劇団水滸のスター俳優・本多雄一に憧れていますが、自分にとっての憧れの人は誰だろうと想像しました。

例えば歌番組で憧れのアーティストと共演したとき、臆せずパフォーマンスできるだろうかと考えたんです。正解かどうかわからないのですが、これが僕のやり方です。

──ちなみに重岡さんの憧れの世界は?

僕の場合は音楽の世界に憧れの人が多いです。自分が尊敬するアーティストの方たちに近づきたいし、認められたい気持ちがあります。サザンオールスターズには認められたいですね(笑)。