#1 「AIが少子化を加速させる」と堀江貴文氏が断言する理由。生身の人間との恋愛はコスパもタイパも悪い?

〝マッチングアプリ婚〞が王道になる

いまや5人に1人が「マッチングアプリ」で出会い、結婚している。夫婦の出会いのきっかけとしていちばん多いのは依然「職場の同僚・先輩・後輩」だが、マッチングアプリはその定番に迫る勢いになっている。

そしてこれはほんの序の口。これからマッチングアプリによる結婚が完全に主流になっていくだろう。

なぜ、マッチングアプリ経由で結婚した夫婦の離婚率は低いのか? 堀江貴文氏「今後、マッチングアプリ婚が王道になる」_1
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かつて出会いの場はきわめて限定されたものだった。ひと昔前のお見合いなんてその最たるものだ。親戚のおばさんや職場の上司が、結婚相手の候補を紹介してくれる。もっともそのおばさんや上司のネットワークはたかが知れている。紹介されても、理想の相手にめぐり合うのはまれだろう。でもほかにこれといって出会いの機会がないから、そこで決断するしかなかった。

そういう時代からやがて恋愛結婚が増えていった。でも事情は大して変わらない。出会いの選択肢はやはり限られる。対象になるのは、自分と同年代の、そしてたまたま同じ職場やその周辺にいる人だ。そんな狭いコミュニティで相性ぴったりの、まして一生を捧げるにふさわしい相手とめぐり合うのは宝くじに当たるようなものだ。

もちろんそこで運命の出会いを果たす人もいるだろう。でも選択肢は多いに越したことはない。失恋した友人にかける「男・女は星の数ほどいるんだから」という慰めのセリフ。それは半分ほんとうで、半分うそだ。狭いコミュニティにとどまるかぎり、星の数はいない。

だから「この人とはどこか合わないな」と内心思っていてもつき合い続けたり、振られても未練がましくなったりするのだ。

でもマッチングアプリなら、コミュニティは一気に拡がる。ド田舎に暮らしていようがなんだろうが関係ない。そこには結婚相手を求める人がまさしく星の数いる。