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電車が好きすぎて「タモリ電車クラブ」の一員に…

――久野さんが鉄道好きになったきっかけから教えてください。

高校生のときに通学で使っていた京阪電車(旧3000系特急車)と、大学生のときに出会った「青春18きっぷ」、そしてホリプロ在籍時代に担当してくれた“鉄オタ”マネージャーの南田(裕介)さんが、私の鉄道3大育ての親です。

もともと鉄道ファンではあったけど、自分にとっては普通のことで、みんな京阪電車が好きだし、18きっぷユーザーで、大阪環状線を見たらモハ103 って表記が気になるし、列車に乗れば何年製か気になって「銘板見るでしょ?」と思っていました。

それが普通じゃないことを、ホリプロアナウンス室に在籍して、同じく普通じゃない南田さんが自分の担当に就いてから初めて知ったんです。その出会いが鉄道のお仕事を耕していくきっかけになったので、南田さんは本当に私の恩人です。事務所を離れた今でも共演も多いですし、変わらず「鉄道名誉マネージャー」として頼りにしてます(笑)

「鉄神様には愛されるけど、恋愛の神様がいないんですよね」。タモリ倶楽部で認められて「タモリ電車クラブ」の一員にもなった女子鉄アナウンサー・久野知美の鉄道愛_1
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――久野さんは、今年4月1日の放送で惜しまれつつも番組終了した『タモリ倶楽部』の鉄道企画でも活躍していましたよね。

『タモリ倶楽部』は、南田さんを名物マネージャーとして発掘した番組で、私のことも10年ぐらいかけて、ずっと売り込みしてくださっていたんです。でも、それまでにホリプロから“南田バーター”を送り込みすぎて、ハードルが高くなっていたみたいで(笑)。実は、スタッフさんにお会いするアポイントを取り付けていただくまでに実際11年かかりました。でも、その顔合わせのあと、わずか2か月足らずで出演のお声をかけてくださったんです! 

「鉄神様には愛されるけど、恋愛の神様がいないんですよね」。タモリ倶楽部で認められて「タモリ電車クラブ」の一員にもなった女子鉄アナウンサー・久野知美の鉄道愛_2

――出演されたのは2020年5月15日放送の『鉄道を制するものが受験を制す!? 中学入試問題vsタモリ電車クラブ』という企画でした。

私立中学の入試に鉄道関連の問題が多いからテツは得だ、というのを検証するために、みんなでテストを受けました。はじめは会員証に「仮会員」のシールが貼ってあったんですが、テストに全問正解できて、その場で正会員にしていただきました。鉄道好きなら誰しもが出たいと思う『タモリ電車クラブ』の日本に24人しかいない会員のひとりになれたのは、とても名誉なことです。