日本のお母さんは家事をやり過ぎ

イギリスでホームステイをした時、生まれて初めて日本以外の国の文化に触れた。イギリスのママたちは「日本のママ」にどんなイメージを持っているのだろうか?

そんなことが気になったある夜、ご飯を食べながら聞いてみた。すると返ってきたのはこんな答えだった。

「世界中の人にとって日本のスシは特別よ。あと、アニメも最高。あ、でも……日本のお母さんは家事をやり過ぎね」

日本のお母さんは家事をやり過ぎ…日本人の僕がイギリス、ドイツで知った驚きの価値観_1
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ここで「日本のお母さんは家事をやり過ぎ」という話題が唐突に出てきたことには驚いた。
しかし、後日ドイツでも、「日本のお母さんは家事をやり過ぎ」という話が出てきたのだ。

というのもドイツでは、お母さんが料理に「火を使う」のは、晩ご飯の時だけだという(一切使わない日もあるとか)。

朝ご飯は、冷たいパンに冷たい具材を各々がはさんで食べたり、フルーツやシリアルだったり、昼ご飯も、冷たいサンドイッチやフルーツを各々が持っていくだけ。

ちなみに、ホームステイをさせてもらったイギリスのその家庭では、掃除はしても月に1回か2回だった。

洗濯も、「バスタオルはかけていれば乾くから」と、週に1回くらいだった。

それに、食器洗いは、特大の容器に使い終わった食器たちを浸けておいて、使う時に使う人が使うものを洗う(浸け洗いで洗剤も最低限)というルールが敷かれていた。

これは、「清潔感」における日本の要求水準が、高いことも影響しているのかもしれない。

しかし、それだけで片付けていい問題なのだろうか。なぜなら、本当はやらなくていいほどの家事をわざわざやって、それで疲弊しているのなら……

解決の糸口は「やめること」だから。

せめて、この文章を読む、あなたの家庭にだけでも「日本のお母さんは家事をやり過ぎ」という現実が伝わり、そして価値観に変容が起こることを祈っている。

日本のお母さんは家事をやり過ぎ…日本人の僕がイギリス、ドイツで知った驚きの価値観_2
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お母さんの家事が減れば、その先にたくさんの良い未来が待っているはずだ。

例えば、洗濯や食器洗いが減れば、水の使用量も減り、汚水の量も減るわけだし、料理で火を使うことが減れば、ガスの使用量も減るわけだから、確実に環境にとっても良いことずくめである。

また、子育ての面で見ても、お母さんの家事を減らせれば、ある程度はお父さんや子どもがやらざるを得ないはず。

こうなればきっと、子どもの「自立」にも繋がると思う。

家事の基準を下げてみる。

これは実はお母さんが楽になるための施策というだけではなく、地球にも、家族のためにもなる、みんなに喜びを運ぶ施策なのだ。

文/谷口たかひさ 写真/shutterstock

シン・スタンダード 
谷口たかひさ
日本のお母さんは家事をやり過ぎ…日本人の僕がイギリス、ドイツで知った驚きの価値観_3
2024/2/21
1,760円
320ページ
ISBN:978-4763141101
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著者が、イギリスで
「日本のお母さんってどんなイメージ?」と
質問した時のことでした。

その時、イギリス人は、
「日本のお母さんは火を使いすぎ」と
答えたそうです。

というのも、イギリスでは、
朝はシリアルを食べ、昼はサンドイッチを食べるなど
料理に火が使われることはほとんどなく、
使ったとしても「夜ご飯」の時くらいなのだとか。

確かに、日本の食卓では、
朝ご飯にも昼ご飯にも、
当たり前のように火を使った料理が
出されることが多いのではないでしょうか。

だからこそ著者は言います。

もっと日本人は楽をしていいし、
世界の常識を取り入れていけば
もっと楽に生活できるようになると。

つまり、「世界」に対する
解像度を上げれば、
気づかなかった「幸せ」が
おのずと見えてくるのです。

・アイスランドやスペインでは週休3日が当たり前!
・幸福度世界上位のデンマークでは通知表禁止!
・ドイツのほとんどのお店は土日休み!
など、実践した人から日本の枠を超えていく
世界の「シン・スタンダード」が満載です。

【目次より】
CHAPTER1 HAPPINESS
・日本のお母さんは家事をやり過ぎ
・幸福度世界上位の国では通知表をつけない
・世界一貧しい大統領から日本の子供へのメッセージ
・なぜ日本人は、政治に関心がないのか?
・スウェーデンでは、「事実」と「価値観」は別々で語られる
・インドでは、人に迷惑をかけてもいい   など

CHAPTER2 MONEY
・ヨーロッパでは週休3日以上が当たり前
・世界初! フランスが売れ残った衣類の廃棄を法律で禁止
・あまり知られていない「少年よ大志を抱け」の全文
・「安心」のための貯金が人を「不安」にする  など

CHAPTER3 EDUCATION
・日本とドイツの成績評価のつけ方の違い
・海外の学校では鉛筆は使わない
・学校で子供が掃除をする国は日本以外にほとんどない
・海外の人が新婚旅行先に「ヒロシマ」を選ぶ理由  など

CHAPTER4 EAT
・あなたは食べたもので、できている
・食べるのやめたら、子供たちの体調が変わった
・カナダがアップデートした食事ガイド
・恵方巻きの購入をやめれば、高校まで学費無料?  など

CHAPTER5 POLITICS
・シンガポールの政治家の給料は随時、変動する
・4人産めば所得税ゼロ!? ハンガリー式少子化対策
・ドイツ人はかなり環境に危機感を持っている     など

CHAPTER6 RULE
・人を守るのに必要なのは「知識×勇気」
・「What」よりも「Why」が大切
・直接口にしている、その食べ物、本当に安全か    など

CHAPTER7 ENVIRONMENT
・世界の焼却炉の約3分の2が日本にある
・紙袋とプラスチック袋、どっちが地球に優しい?
・日本は世界一のエコ大国になれる         など
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