フジテレビが誇る男性アナ対談「若手時代は、アナウンサー採用じゃなくて、夜勤採用だったのかなと思ってました(笑)」_01
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第一志望は、スポーツアナ

佐野 ようこそ、フジテレビへ。

伊藤 先輩…さっき話したじゃないですか、今日は真面目にやろうって(苦笑)。

佐野 それはそうなんだけどね。でもさ、俺らおじさん2人がしかめっ面で、誰もが言うようなことをしたり顔で話したってさ、ひとつも面白くないし誰も読んでくれないんじゃないのかな。どう思う?

――ご歓迎、有り難うございます。お2人には、入社前のお話からお伺いしたいのですが。

伊藤 アナウンサーを志した理由ですよね? はい。じゃあ、先輩からどうぞ。

佐野 僕は大学時代、テレビ局でアルバイトをしていた時期があって。制作だったんですけどね。アシスタントというか、ADというか…。

伊藤 手っ取り早くいうと、雑用バイトですよね?

佐野 そうそう。でも、当時片岡鶴太郎さんが司会を務めていた生放送の番組があって。その中のクイズコーナーは、アルバイトの俺がクイズを作って、正解、不正解のピンポン、ブーも俺が決めて、俺が押して…いま考えるとすごいことだよね。

伊藤 よくいえば自由。そのテキトーな感じも含め、とにかくテレビが盛り上がっていた時代で。今と違ってなんでもアリという感じでしたからね。でもなぜ、アナウンサーに?

佐野 最初はね、ディレクターになりたいと思っていて。でも当時も制作よりアナウンサーの試験の方が早かったので、じゃあまずは、アナウンサーの試験だと。

伊藤 結果、某テレビ局は落ちてフジテレビに?

佐野 なんか、トゲのある言い方に聞こえるんだけど。まぁ某テレビ局は最初の書類選考で落ちて、会社にすら行けなかったけど。

伊藤 僕の場合は、トータルでテレビを志向していたのは間違いないんですけど、総合職も受けるつもりでした。でも、スポーツを担当するアナウンサーになりたいという気持ちが強くて。最初に受けたフジテレビに受かったので、そのままフジに入ったという。

佐野 俺も、入社時の第一希望はスポーツアナウンサーだったよ。

伊藤 またまた……すぐそうやって後付けで入ってくる(笑)。

佐野 いや、そうじゃなくて。俺に憧れてフジの入社試験を受けたいと思っている学生さんたちに、事実は事実としてきちんと伝えておかなきゃと思ってさ。なんたって、この企画は就活に向けた対談だっていうから。

伊藤 佐野さんに憧れて!?  そういう人いる?

佐野 一人くらいいるかも、しれないだろう?

伊藤 そうかなぁ。最初にディレクターを目指していたという割には、全然ディレクターマインドのない、そのカケラすら見えないアナウンサーになったのはなぜですか、という疑問が残るんですけど。

佐野 バカだなぁ、お前は。まったくわかってないよ。でもまぁ、その話をすると長くなるから話を先に進めよう。