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早見和真 小説家。1977年、神奈川県生まれ。2008年、『ひゃくはち』で作家デビュー。2015年、『イノセント・デイズ』で日本推理作家協会賞を受賞。2020年、『ザ・ロイヤルファミリー』で山本周五郎賞とJRA賞馬事文化賞を受賞。近著に、中学受験を通して家族の成長を描いた『問題。以下の文章を読んで、家族の幸せの形を答えなさい』がある
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『アルプス席の母』早見和真(小学館)
秋山菜々子は、神奈川で看護師をしながら一人息子の航太郎を育てていた。湘南のシニアリーグで活躍する航太郎には関東一円からスカウトが来ていたが、彼が選んだのはとある大阪の新興校だった……。補欠球児の青春を描いたデビュー作『ひゃくはち』から15年。高校球児の母親視点で書かれたこれまでになかった高校野球小説が誕生。「2025年本屋大賞」で2位に選ばれた。
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クロマツテツロウ 漫画家。奈良県出身。宝塚造形美術大学(現宝塚大)絵画学科卒業。2005年、『とんずらmy way』で、ちばてつや賞(ヤング部門)準優秀新人賞を受賞。2018年から『グランドジャンプ』(集英社)で連載中の『ドラフトキング』が2023年に実写ドラマ化。『ゲッサン!』(小学館)にて『ベー革』を連載中
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『ドラフトキング』クロマツテツロウ(集英社)
「横浜ベイゴールズ」に所属する郷原眼力は、天才的な「眼力」を持つスカウトマン。他球団が注目する選手には目もくれず、現場に足を運び埋もれた才能や情熱を秘めた選手のスカウトに燃えている。一方、新人スカウトマンの神木は、プロ野球選手としては大成せずスカウトに転向。郷原から容赦のないダメ出しを食らい振り回されながらも選手たちと真剣に向き合っていく。2023年にWOWOWで実写ドラマ化。
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鈴木忠平 ノンフィクション作家。1977年、千葉県生まれ。日刊スポーツ新聞社でプロ野球担当記者を16年経験。その後、Number編集部に所属し、現在はフリーとして活動。『嫌われた監督 落合博満は中日をどう変えたのか』でミズノスポーツライター賞最優秀賞、大宅壮一ノンフィクション賞などを受賞
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『嫌われた監督 落合博満は中日をどう変えたのか』鈴木忠平(文春文庫)
中日ドラゴンズで監督を務めた8年間、ペナントレースですべてAクラスに入り、日本シリーズには5度進出、2007年には日本一にも輝いた。それでもなぜ、落合博満は〝嫌われた監督〟であり続けたのか。中日の番記者として8年間担当した鈴木忠平氏が、異端の名将の実像に迫る。文庫化にあたり、新章「それぞれのマウンド」を書き下ろし。ビジネスパーソンにも大きな影響を与えた傑作ノンフィクション。
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kotoba 2025年 春号