「私たちもそう長生きはできないから息子のために家を買った」
「ご一家は30年以上前から住んでいて、ご両親と息子さん、その上にお姉さんが2人いたと思います。息子さんも小さい頃から知っているので会えば挨拶しますが、どちらかというとおとなしい印象でしたね。
最後に見かけたのは去年の11月だったかしら。自転車の鍵をいじっていて、私はすれ違っただけですね。最後に声をかけたのはもうずいぶん前だけど『元気?』と尋ねると『はい』と一言だけ返す、いつもそんな感じです。小さい頃から外で遊ぶのをあまり見かけなかったから家の中で遊んでたのかね」
別の近隣住民女性はこう話す。
「お父さんは水道管関係の仕事でお母さんはたぶん介護士です。お父さんもお母さんも70歳は過ぎているし、今は毎日ではなく週に数日働いている感じだと思います。
お母さんはキリスト教系の宗教を信仰していて、私も勧誘されたことがありますが、嫌がる人に無理やり誘うようなことはありませんし、統一教会とかではありません。
5年くらい前に『息子が働かないで引きこもっていてね。私たちもそう長生きできないだろうから、息子が困らないように国民年金だけは払ってあげてるの。私たちの家ももう古いから建て替えるぐらいならと思って、息子のために家も買ったのよ』と心配をしていました。
息子さんは野球の強豪校で有名な私立高校に進学したけど、その頃からひきこもりがちになったみたいですね。いずれにしても、お母さんはとてもいい人なのでこんなことになって心配です」