騙されやすい人の特徴
騙されやすい人は儲け話が回ってきた理由を真剣に考えずに、本当に幸運で稼げる話が転がり込んできたと思い込みます。
理由はいくつかありますが、その一つに「人間は自分が信じたいと望むようなことを自分から望んで信じる」からです。本当であれば嫌々している仕事を辞められるかもしれないし、憧れのタワマンを買えるかもしれません。
信じたい情報だけを信じる、都合の良い情報しか見られなくなる傾向は行動経済学で「確証バイアス」と言われています。
さらに人の持つバイアスの一つに「後悔回避(Regret Avoidance)」があり、人はやらなかった後悔を強く持つ傾向があります。この儲け話は正直信じられないと思っているけど、それでも本当だったらやらなかったことを後悔するので、だったらやってみようとなるわけです。
このように冷静に考えればおいしい儲け話はないことがわかるのですが、それでもいつまで経ってもこんな事例がなくならないことにも理由があるということです。
「人は合理的に考えることを咄嗟にはできない」ということを行動経済学は教えてくれます。それを理解しておくだけでも悪質なネットワークビジネスに引っかからない可能性が増すと思いますので、参考にしてください。
文/井上ヨウスケ