「僕も彼女もそれぞれの友人たちと一緒に行っていたのですが、会場で偶然会ったんです。田舎の花火大会ですから、東京の花火大会みたいに規模が大きいわけじゃない。だから、そんな偶然も起こりやすかったんでしょう」
――花火大会で憧れの先輩と偶然出会う。高校生にとってこれ以上ないくらいエモいシチュエーションですね。
「ですよね(笑)。彼女は浴衣姿で、それはもうすごい可愛くて、しかも、いつもよりなんだか大人びてて。まだ16歳だった僕は『うぉっ!』ってドキドキしたのを覚えています。もちろん普段の制服姿だってめちゃくちゃ可愛いと思ってたけど、浴衣姿ってなんか特別なんですよね」
――今回の神宮外苑花火大会にも浴衣姿のカップル、たくさんいましたね。
「舞台袖から覗いたら、若いカップルの方がたくさんいて。青春だなあ、微笑ましいな〜なんて思っちゃいました(笑)。女性も男性も、浴衣姿だとより魅力的に見えたりするし、いつもとは違うからこそ、普段は言えないことが、素直に言えたりする。そんなチカラが、浴衣姿にはあるような気がします。浴衣、花火、そして僕の歌。今回の花火大会ではこの3つで、彼らの背中を押せていたらいいなって思う」