実験レシピ1:頑張ってシェイク! 生クリームがみるみる固まって……?

冷凍庫を使わずにアイスが完成? 自由研究におすすめの実験レシピ3_1

「実験なんて難しそう…」「理科は昔の苦手科目で」と構えることなかれ。生クリームを入れた容器を一生懸命に振る“元気”さえあれば、それだけで変化する様子が楽しめます。たった10分でできる手作りバターを、おやつのホットケーキのお供に、ぜひ!

材料(食パン1枚分)
・生クリーム…30ml(大さじ2杯)
必ず乳脂肪分42%以上の、種類別「クリーム」を使ってください。

用意するもの
・フタつきの容器(100ml程度入るもの)
・割り箸

作り方
① フタつきの容器によく冷やした生クリームを入れてしっかりとフタをし、音がしなくなるまで上下に激しく振ります。
このときのポイントは2つ。1つ目は、クリームの量を容器の1/3までの量までにして、振り幅を大きくすること。2つ目は、クリームを冷えた状態に保つこと。クリームが温まるとバターにならないことがあるので、気温が高い時期は容器を氷などで冷やしながら振るなど工夫して。

冷凍庫を使わずにアイスが完成? 自由研究におすすめの実験レシピ3_2

② フタを開けて割り箸でかき混ぜ、出てきた水分をコップに移します。出てきた水分は「バターミルク」という栄養たっぷりのものなので、捨てずに飲みましょう。

冷凍庫を使わずにアイスが完成? 自由研究におすすめの実験レシピ3_3

③ ②を3回繰り返します。
④ 容器に残っている黄色いかたまりを集めましょう。これがバターです。
※できたバターは、必ず作ったその日に食べきりましょう。

なぜこれができるの?

動物性の生クリームは、主に「脂肪」という成分が入っていて、この脂肪はうすい膜で覆われています。クリームを振ることで膜がぶつかって破れ、脂肪同士がつながります。

さらに振ると、つながった脂肪同士の間に空気が入ります。この状態がホイップクリームです。ホイップクリームを割り箸でかき回すと、水分が出て、脂肪同士がよりくっつきます。これがバターです。

バター作りは、生クリームを振ることで乳脂肪分と水分を分離させる作業ですが、生クリームの脂肪分が高い方が、(若干ですが)できるバターの量が多くなります。