助けを呼ぶ声は上に向かって叫ぶ
不審者への対処法としては、大声で助けを求めるのが一番ですが、実際に遭遇すると声が出ないということがあります。できれば、声を出す練習をしておくのがおすすめです。コロナ禍で難しいですが、外やカラオケなどに行って「あ~」と声を出す練習をしておきましょう。
また、声を出せても不審者が怖いので顔を下に向けて叫んでしまいがちですが、地面に向かって声を出しても響きにくいので、できるだけ上に向かって声を出すようにすると周りに知らせやすくなります。
「いざという時に体が動かない」「震えて何もできない」というご相談をよくお聞きます。普通に歩いていて急に襲われたら、誰しもびっくりして一瞬体が動かなくなってしまうのは当たり前のことです。
ただし、これは助かりたいという防衛反応です。体が震えるのは、「私は諦めていない」というサインであることを覚えておいてほしいのです。「私は諦めていない」ということを自覚して、その場から全力で逃げることが最大の護身術です。
犯罪に巻き込まれないためにも、普段の行動から防犯の意識を高く持つように心掛けましょう。
取材/百田なつき